ホワイトカラー・エグゼンプションという話題

【この記事の所要時間 : 約 2 分

「ホワイトカラーエグゼンプション」が話題である。
ホワイトカラー・エグゼンプションに必要な2つの条件」がうまくまとめてくれている。

論点の概要はWikipedia: ホワイトカラーエグゼンプションにまとまっているので参照頂きたいが、しかし本質的には残業代がなくなること自体が問題なのではない。きちんと成果を出して定時に帰っている人よりもだらだら残業している人の方が給料が多いというのは納得性が低いし、非効率で非生産的な会議をなくして仕事の質を高めたり、ワークライフバランスを壊し少子化を加速させている大きな要因の1つである残業が減ることは誰だってウェルカムであるはずである。その意味で時間ではなく成果で見るというホワイトカラー・エグゼンプションの理念は必ずしも間違っているものではない。
問題なのは、健全な意味での流動性に欠け、新卒を除く若年層に厳しい今の日本では、事実上、単なる人件費削減と長時間労働の正当化にしかならないことが容易に想像されることである。その結果として、ただでさえ収入が下がり続けている中で国内の個人消費がますます減速し、海外への輸出を中心とした一部の産業だけが得する(産業間のカネの移転になる)可能性が高い。これは多くの生活者が幸福を享受できる社会の方向性とは一致しない(*1)。
(*1)もちろん、日本の産業が外国に対する国際競争力を維持することは重要である。エネルギー資源にしろ、食糧資源にしろ多くを外国に頼っている日本では、圧倒的な人口を誇る中国やインドの生活水準が向上するにしたがって、これらの国と資源獲得競争が起こるのが目に見えているからだ。

ホワイトカラー・エグゼンプション導入によって以下の2つの条件を注意深く見る必要があると述べている。
1)労働者分配率が導入前よりも一段と下がっていかないか
2)総労働時間が導入前よりも長くならないようにすること
ホワイトカラー・エグゼンプションに限らず、
2007年以降、加速度的に仕事のやり方、受け方が変わっていくように気がする。

労働時間制度改革
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大内伸哉
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