グーグル・アマゾン化する社会 – 森 健 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分


グーグル・アマゾン化する社会グーグル・アマゾン化する社会

第1章 : 多様化が引き起こす一極集中現象―巨大な一極とフラット化した世界
第2章 : Web2.0の世界―「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」
第3章 : Amazon―参加のアーキテクチャー
第4章 : Google―半強制的な参加のアーキテクチャー
第5章 : スケールフリー・ネットワーク―金持ちほどますます金持ちになる理由
第6章 : 個人への一極集中―タグとパーソナライゼーション

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書評・レビュー・感想

グーグルやアマゾンを例にしながら、ウェブに限らず世界中さまざまな分野で起こっている一極集中についてジャーナリストが書いた書籍である。
著者の問いは、本書のはじめから終わりまで基本的には同じである。
「多様化の果ての一極集中はなぜ起こっているのだろうか?」ということである。
そして、ひとつ確かなこととして著者は、情報とマネーとは非常に親和性が高いと述べている。
どちらも実態がなく、データにたやすく変換可能であり、一極集中という現象に寄与しやすい。
Web2.0的な世界について深堀りした本ではないが、ユーザー参加というキーワードがあったので、拾い上げてみると、Web2.0的企業が「なぜユーザーを参加させようとするのか?」という問いは、わかっている人にはわかっているが、わかっていない人にはまったくわかっていないように感じた。
ケンコー・コムの後藤社長がAPI公開について以下のように述べていた。
「APIを公開する目的は、外部の企業や個人利用者に、どんどんウェブを作ってもらい、結果として弊社の売上を伸ばすことにある。他社に先んじてAPIを公開するのは、いいサイトを作る力をもった開発者に使ってもらいたいから。(中略)いずれは、ケンコー・コム本体のECサイトの売上と、ウェブAPI経由の売上が半々になっても不思議ではない」
現在、多くのウェブ会社では、広告を載せる媒体をたくさん作る!ということに力を入れている。
その媒体を誰がつくるかは問題ではなく、自分たちで作る場合もあればCGMという形でユーザーに作らせる場合もある。なぜ媒体をたくさんつくるかといえば、これまで広告を載せる媒体を作っても、載せる広告を取ってくる営業活動が不可欠であり、それが難しかったが、現在は、アドセンスがある。
広告を載せる媒体さえあれば、広告はグーグルが取ってきてくれ、配信管理から広告代金の回収までやってくれる。仕組みはもうできあがっているし、これからもAPI公開などであらたな仕組みがどんどん増えてくる。
「情報とマネーとは非常に親和性が高い」ということからも、仕組みができたことにより、情報の交換を促すこと(運動)が収益に結びついてきたといえる。これが一極集中するのかはまだまだわからないが、一極集中しやすいことはなんとなくわかる。

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