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数年後に起きていること
序章 :次の時代が見えてきた
1章 :経済―日本はこうして独走する
2章 :格差社会の正しい読み方
3章 :世界の中の日本、その未来
補章: 「世界へ広がる日本精神」のラフスケッチ
書評・レビュー・感想
「日本の未来は明るいぞ!」という日本肯定論。
日本人としては読んでいて心地よいが、根拠に乏しい。
「日本の未来は明るいぞ!」という気分になりたい方にはお勧め。
「日本の未来は明るいのか?」「明るいならそれはなぜか?」という感じの読み方をする人にはお勧めできない。
著者は、「少年たちに倫理や道徳が復活してくる」と主張している。その根拠が「男たちの大和」という映画にまつわる話(しかも伝聞)である。
あまりにも根拠が薄い。
「男たちの大和」の撮影後の打ち上げで「海行かば」をみんなで大合唱したということをもって
日本精神とか、伝統とか、道徳というのはやはり消えないものだ、残っていたんだと再確認した。
というのは、あまりにも浅はかだし、それが倫理や道徳とどうつながるかの説明もない。
これで納得しろという方がおかしい。
著者も年を取ったということかもしれない。