若者はなぜ3年で辞めるのか? – 城 繁幸 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

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書評・レビュー・感想

「若者はなぜ3年で辞めるのか? 」という若者にとっては自明の問いが、上の世代にとっては自明ではない。それは・・・・という本である。
若者にとっては自明の問いというのも私にとって自明だからで若者一般には自明でないかもしれないが、個人的には若者一般にも自明であると思っている。
実際、私も3年で辞めた(正確には2年半)くちだが、本書で書かれているものとは若干ニュアンスは異なる。(まあそれはどうでもいい)


「若者はなぜ3年で辞めるのか? 」という問いへの回答を著者は、年功序列が機能しなくなっているにも関わらず、騙し騙し制度の延命を続け、痛みを若者へ押し付け、逃げ切ろうとする「上の世代」に対する冷静な判断であるとしている。
「年功序列は崩壊した」なんてなにも目新しくないが、逃げ切ろうとしている世代は「年功序列なんて崩壊した」から若者が辞めているという現状認識はないのだろうか?そこが疑問だ。普通考えればわかる。
年功序列も年金制度も賞味期限が切れた制度である。
賞味期限がきれた制度で利益を得ようとするのは「詐欺」といっていいと思う。
そういう意味で本書の題名は、「若者はなぜ詐欺にひっかからないのか?」であってもいいかもしれない。
今の若者は、3年で辞めないと一生搾取されたまま終わる可能性が高い。
(なんだかサヨクみたいな文章・・・)
なぜなら21世紀においては年功序列も年金制度も「ネズミ講」だからである。
あとから参加したものがババを引く。誰でも知っていることだ。
そして20世紀の年功序列と違って、21世紀は、それ以外の道が複数用意されている。
好き好んでなぜ「ネズミ講」に参加しなければならないのか。そういうことだと思う。
そして「ネズミ講」の上の方の人たちは最近の若者たちが「ネズミ講」に参加しないか、してもすぐに辞めるので、別のターゲートを見つけている。それが派遣社員であり、バイトであり、移民である。
なんとしてもババをだれかに引かせなくてはならない。それが社会のゆがみを作っている。
個人としてこの「ネズミ講」に参加したくはないが、かといって全体としてはつぶれるのも困る。ネズミ講がつぶれれば、若者も被害をうけるからだ。ややこしいものを作ったものだ。
読後、アマゾンのレビューを読んでみた。
本書の内容よりレビューに一番驚いた。以下、3つのレビューの抜き出し。

目からウロコでした。
当たり前ですが、自分のやりたいことをきちんと明確にした上で
転職活動に臨みたいと思いました。
ただただ感謝です。

この本を読んで、自分の抱いていた“閉塞感”の正体がよくわかりました。

目を開かさせられました。
今は一つの会社に滅私奉公するような時代ではない。
自分のキャリア形成を考えて、必要とあれば転職も
厭わず、自分の頭で考え、自分の足で歩いていく時代。
再認識させられました。

率直で申し訳ないけれど、こんなこと言っているようでは「自分の頭で考え、自分の足で歩いていく」ことなどできないと思う。本書に書いてあることを今まで知らなかった、分からなかったなら、目にウロコし、目を開く間もなく、なぜ今まで知らなかったのか、分からなかったのかという自分の過去の情報収集、状況分析、意思決定などの総点検をし、今後どのようにすればこのような過ちを2度としないのかの方策を検討すべきだろう。時代に完全に先手を取られて手遅れになる前に。
404 Blog Not Found:3年ではなく3世代必要な議論」の弾さんは別の感想をもったみたい。

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