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京セラ在職20年間で学び、作り上げた、潜在意識を活用して、最高の自分を引き出す方法。
書評・レビュー・感想
「「超常現象」を本気で科学する」を読んで、「無意識」や「潜在意識」に関する本を読みたいと感じ、手に取ったのが本書である。
色々な実験を用いて、潜在意識の性質や活用法が紹介されており、イラストがたくさんあって、平易な文章で書かれているのでとてもわかりやすかった。顕在意識が潜在意識を使いこなすためにどうすればいいのか?考えるきっかけになった。
顕在意識と潜在意識の違いは以下の通りである。
・顕在意識は、自分の肉体を守るために存在している
・潜在意識は、自分の命を守るために存在している
顕在意識は眠るが、潜在意識は決して眠ることがないとのこと。たしかに寝ている時にも心臓は動いているし、呼吸もしている。そういった自分の命を守るための指示をしているのが潜在意識とのこと。
顕在意識と潜在意識の壁がなくなる4つの時とは、
・飲食をしている時
・排泄行為をしている時
・眠っている時
・呼吸を調整している時
この4つの中で、顕在意識が潜在意識を使いこなすために、人間が合理的に使えるのは呼吸の調整、つまり、「呼吸法」であるとのこと。この仕組みを使って編み出されたのが催眠術とのことで、確かに催眠術をかける人は、はじめる前に、必ず「はい肩の力を抜いて、はい息を吸って」といったように呼吸調整をしている!非常に納得感があった。
では、呼吸法をどのように使うかというと、「腹式呼吸」を利用して、潜在意識と顕在意識の壁がもっとも取り払われやすい睡眠の時と同じ呼吸法を意図的に行うことで、顕在意識と潜在意識をコミュニケートさせるのがよいとのことである。
潜在意識や呼吸法といったキーワードだけ聞くとスピリチュアルの香りがするが、本書を読むとある程度、理にかなったものであるとも感じた。昔から呼吸法が非常に大切にされ、感謝することが大事だといわれるのも人間の長年の経験からもたらされた一種の技術伝承なのかも知れないと感じた。
良書!