「学力」の経済学 – 中室 牧子 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

「学力」の経済学
中室 牧子
ディスカヴァー・トゥエンティワン

「ゲームは子どもに悪影響?」「子どもはほめて育てるべき?」「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、よっぽど価値がある―むしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。

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書評・レビュー・感想

すばらしい良書!!!

「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」

ご褒美で釣ってもOK!ただし、アウトプットに対してではなく、インプットに対してご褒美を与えること!そして、ご褒美は、子供の勉強する楽しさを失わせない。子供が小さいうちは、トロフィーのように、子供のやる気を刺激するような、お金以外のご褒美を与えるのがよいでしょう。お金をご褒美とすることも金額や与え方を間違わなければ、悪いご褒美ではない。

「子どもはほめて育てるべき?」

自尊心が高まると学力が高まるのではなく、因果関係は逆で、学力が高いという原因が、自尊心が高いという結果をもたらしている。さらに、成績が悪かった子の自尊心をむやみに高めるようなことを言うのは逆効果で、実力を伴わないナルシストを育てることになりかねない。子供のもともとの能力(=頭のよさ)をほめると、子供たちは意欲を失い、成績が低下する。もともとの能力ではなく、子供の努力の内容をほめると、粘り強く挑戦しようとする。

「ゲームは子どもに悪影響?」

テレビやゲームそのものが子供たちにもたらす負の因果効果は考えているほどには大きくない。そして、テレビやゲームを辞めさせても学習時間はほとんど増えない。1日1時間までならテレビもゲームも問題ない。2時間以上だと、学習時間などへの負の影響が大きくなる。

読みながら、いろいろと考えさせられる本だった。
子を持つ親として、教育についてはしっかり考えたい。

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