やってはいけないダイエット – 坂詰 真二 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 5 分

糖質制限ダイエットは命の危険!骨盤を回しても体幹を鍛えても痩せない!腹だけ凹ませる技術はない!ベストセラー「やってはいけない」シリーズの人気トレーナーが、体脂肪だけ減らして20代の身体を取り戻す確実で安全なメソッドを伝授!

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書評・レビュー・感想

体脂肪が多く太っている人は、そうでない人と比べて、骨盤が歪んでいるわけでも、リンパの流れが悪いわけでも、体幹が衰えているわけでもない。その違いは極めて単純、食べ過ぎか否かにある。したがって、骨盤の歪みを整えても、体を揉んでも擦っても、体幹を鍛えても痩せないし、水分制限は脱水症状に、糖質制限ダイエットは低血糖に陥り、命の危険さえ生じる。誤った情報に警鐘を鳴らし、正確な指導で定評のある人気トレーナーが、適度な食事制限と誰でもできる筋トレプログラム、そして過食につながるストレスの軽減の3つを柱に、筋肉は維持しながら脂肪だけ減らす真に効果的なメソッドを懇切丁寧に解説。
著者の坂詰真二さんの本としては、過去に「やってはいけない筋トレ」と「やってはいけないストレッチ」を読んだが、両方とも良書で、特に筋トレ本については、現在の筋トレにも取り入れて実践中であり、とても参考になっている。そんな坂詰真二さんの新刊本が出ていると知って、購入したのが、本書である。
特にダイエットには興味はないが、坂詰真二さんの本ということで、読んで見た。
やはり、誠実な本だと思う。
世の中にあまたあるゴマカシ本とは違う。
結局は、原因を直視せずに的外れな対策をいくら行っても問題は解決しないというごくごく当たり前のことが書かれているが、その当たり前のことが世の中で一般的になっていないということんだろう。
当たり前のことを、当たり前に書いている。
糖質制限ダイエットや脂質制限ダイエットにも否定的である。
女性に人気の顔のむくみがとれる小顔リンパマッサージもばっさり切っていて読んでいて爽快感すらあった。

 マッサージなどの物理的刺激による痩身を標榜するエステティックサロンなどでは、「脂肪細胞を移動させる」「リンパの流れをよくして老廃物を流すことで細くする」といった宣伝文句が使われています。もっともらしい台詞ですが、どれも非科学的で、ありえないことです。
 まず、脂肪細胞は決して移動しません。脂肪細胞同士がつながっているのはもちろん、血管や神経も周囲に通っていますから、万が一、物理的刺激で脂肪細胞が剥がれたら内出血を起こしてしまいます。マッサージによって一時的にその部位が細くなるのは、脂肪ではなく水分が移動するからです。
 脂肪の間は、血液から染み出た細胞間質液という水分で満たされているおですが、水は比重が重いため、重力に引っ張られて下にたまりやすくなります。ですから、立ったり椅子に座ったりの生活をしていれば、ふくらはぎなどの足の水分量が増えます。これが、むくみの原因です。
 したがって、マッサージによるサイズダウンはふくらはぎで顕著に起こります。もちろん、それはあくまで一時的なもの。脂肪の減少とはまったく関係ありませんから、その後また普通の生活をすれば、再び水分が重力によって下半身に下りてきて、一時間程度で元に戻ってしまいます。
 このように、むくみは重力が起こすものであって、キャッチコピーで言われるように老廃物が滞ることが原因ではありません。リンパ管のリンパ液が、体の各組織の老廃物を水分とともに体の中心部に運ぶことは間違いありませんが、「老廃物が滞るからむくむ」というのは、順序が逆です。むくむほど水分の循環が悪いと、老廃物の排泄がうまくいかなくなる、というのが事実です。
 しかも、水分の循環について言うと、リンパ管を通るリンパ液の量は、血管を通る血液量に比べると微々たるもの。体の末端の各組織や器官でリンパ管が吸収する水分は、血管が吸収するそれのわずか10%程度しかないのです。したがって、仮にリンパの流れがよくなったところで、老廃物の滞留が劇的に改善されるわけではありません。水分の循環をよくしたいなら、軽い運動やマッサージ、入浴などで血行をよくすることが効果的です。

ダイエットにも、適性ペースというのがあるを始めて知ったが、考えて見れば当たり前かもしれない。著者いわく、1週間で体重の1%程度が適性ペースとのこと。体重60キロなら0.6キロ減を目指すのが、適性とのこと。
知らなかったが、50代以降にダイエットをするのが薦められないのは、メタボリスクが減少するが、ロコモリスクが増加するからとのこと。ロコモリスクとは、運動器と呼ばれる、筋肉、骨、関節などが衰え、老後の要介護、要支援リスクが上がってしまうリスクのことらしい。つまり、50代以降のダイエットは、健康寿命に影響があるので、あまりお勧めできないようである。

日本は世界有数の長寿国ですが、筋肉や骨など運動器の健康が長寿化に追いついていないのです。長生きをするため、体に余分なエネルギーを溜め込まない努力も大切ですが、それと同程度で、筋肉や骨を衰えさせず、いつまでも自分の足で歩き、好きなところへ行って好きなことができるように努力することも大切です。

この高齢化社会には、こういう視点も必要だなと。なるほど。
そのために、著者は、「食事制限+筋トレ」の実践を勧めている。
まあ、食事制限といっても、「食べ過ぎるな」ということであり、筋トレといっても、「ある一定以上の筋肉量の維持」ということなので、内容としては、難しいことではないと思う。結局は、現代日本人の多くは、「過食」で「運動不足」ということなんだろうと思う。
「腹八分目」の食事と、心身のリラックスのためのランニング(またはウォーキング)、筋肉量維持のための適度な筋トレが、健康のためには一番ということなんだろう。
極端なことをしがちな人にお勧めの1冊!

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