無印良品は、仕組みが9割 – 松井 忠三 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

「報・連・相」は、いらない、18時30分以降は「自分の時間」、知恵は基本的に「他社から借りる」…他、赤字38億円からのV字回復を実現した「2000ページのマニュアル」の秘密を公開。

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書評・レビュー・感想

すばらしい良書である。たくさんの具体的な知恵が本書には含まれていた。社内で実践したいし、部下にも読ませたいと思う。「育てる仕組み」、「マニュアルをつくるメリット」、「『基本のき』を社員に浸透させる」など非常に参考になった。要再読!
・優秀な人材は集まらない。だから「育てる仕組み」をつくる

優秀な人を採用するためにコストをかけるのではなく、優秀な人材を育てるべく社内に人材育成の仕組みを作るほうが、時間はかかっても組織の骨格を丈夫にします。重要なのは、「組織の理念や仕組みを身体にしみこませた人材」を育てることです。一般的な「できる社員」を育てても、自社に貢献するわけではないと考えておくべきです。

・マニュアルをつくったところが「仕事の始まり」

マニュアルをつくり上げるプロセスが重要で、全社員・全スタッフで問題点を見つけて改善していく姿勢を持ってもらうのが目的なのです。マニュアルは社員全員でつくり、常に「仕事の最高到達点」であるべきだと、私は考えています。そのためには、定期的に改善し、更新していく必要もあります。マニュアルを作ったら、そこで1つの仕事は終わったと考えてしまいがちですが、そうではありません。マニュアルを作ったところから、仕事はスタートします。マニュアルは、仕事のマネジメントツールなのです。

・年間440件の「現場の知恵」を逃さない

現場の問題点を知っているのは、やはり現場の人間です。マニュアルをつくるとき、この知恵を拾い上げる、つまりボトムアップの仕組みを整えることが大切です。マニュアルはそれを使う人が、つくるべきなのです。

・いいマニュアルは「新入社員でも理解できる」

どこまで具体的に説明するかが、マニュアルに「血を通わせる」最大のカギとなります。したがって、マニュアルは徹底して具体化しなければなりません。誰にでもわかるようにするためには、いい例と悪い例を紹介するのも1つの手です。

・「隠れたムダを見つける+生産性を上げる」方法

自分1人でなく、複数の人が業務を1つひとつ検討することでムダを割り出せる。これがマニュアルをボトムアップでつくるメリットの1つです。ただ漠然と業務を書き出すのではなく、本当にその業務は必要なのか、あるいは、足りない業務はないかをチェックします。そうやって意識して見ると、普段なんとなくやっている業務にも多くのムダが潜んでいるのだと気づくことができます。1つの作業を見直すだけで、生産性がアップする効果があります。

・「締め切りを守る」「ゴミを拾う」─強い社員の条件

業界の最前線を走り続けている企業に共通していることは、非常にシンプルです。「挨拶をきちんとする」「ゴミを見つけた拾う」「仕事の締め切りを守る」といった、小学校で教わるような、人としての「基本のき」が社員に浸透しているかどうか。これが、強い企業に見られる共通点です。

・なぜ「挨拶を徹底する」と「不良品が減る」のか

実行力のある会社にするには何をすべきか。この問いに対する答えは、非常にシンプルで、「企業の風土を変える」という一点につきます。企業の風土を変えるのは、難しいことではありません。挨拶や社内のゴミ拾いといった、当たり前のことを当たり前にできるようになれば、最強の企業に生まれ変わります。

お勧めの一冊である。

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