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定年を迎えたサラリーマン・岡田憲三。家に帰ると家族は消えていた。妻が全財産を持ち逃げし、息子や娘は音信不通に・・・。生きる事に疲れた希望も無くした憲三は、60年の人生の幕を閉じようと、故郷・房総の山奥に入り首吊り自殺を図るが・・・。現代人に生きる事の意味を問いかける意欲作。
書評・レビュー・感想
サラリーマン金太郎の逆バージョンのようなサラリーマンのリストラ物語である。
はじめは、リストラ物語であるが、途中からは、サバイバル物語になっていく・・・不思議な展開ではあるが、ぐいぐいと引き込まれていく不思議さ。
リストラされた岡田憲三がサバイバルしながら、死ぬまでの物語と、岡田憲三の息子が憲三の後をついで、サバイバルをする物語の2つで構成されており、親子二代でのサバイバルマンガといえなくもない。
まあ現実味は・・・と言っても、サラリーマン金太郎よりあるかもしれない。
遅咲きではあるが、人生をやりきった岡田憲三の物語なのかもしれない。