【この記事の所要時間 : 約 7 分】
徳島県・鳴門にある「陶板名画美術館」として有名な大塚国際美術館へ行ってきた!
「大塚国際美術館」は、大塚グループが創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した日本 最大級の常設展示スペース(延床面積29,412平米)を有する「陶板名画美術館」です。館内には、6名の選定委員によ って厳選された古代壁画から、世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を大塚 オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製しています。それらは美術書や教科書と 違い、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。
陶板名画とは、陶器の板に特殊な技術で絵を焼き付けており、紙やキャンバス、写真と違って、焼き物なので色あせることなく、そのままの姿で残すことができるという利点がある。
怖い絵シリーズなどで有名な中野京子さんは、大塚国際美術館について以下のように述べている。
実はここにある西洋名画千余点は、全て原画を陶板に焼き付けて作った複製です。そう言うと、オリジナル至上主義の人から、見る価値なし、と答えがかえってきそうですが、まあ、ちょっと待ってください。私たちは音楽を聞く時、毎回コンサートに行くわけではなく、CDやラジオでも楽しむではありませんか。ここも同じです。居ながらにして、世界中の名作に触れる良い機会が得られます。しかもこのユニークな美術館のすごいところは、飾られた絵画が全て、オリジナルと同じサイズだということ。いわば私たちは、巨大な画集の中へ足を踏み入れるようなものなのです。バチカンのシスティナ礼拝堂を体感し、ゴヤが晩年引きこもった「聾者の家」の壁に描かれた十四点の「黒い絵」も、全て現実どおりの配置で見られます。
個人的に、この美術館をいいなあと思った点は、
1.絵に触れることができる!
2.写真を撮ることができる!
3.オリジナルと同サイズである!
4.オリジナルではできない配置ができる!
5.既に失われたモノでも復元できる!
6.日本国内にある!
7.日本語でギャラリートークが受けられる!
ということである。
システィーナ礼拝堂は、ヴァチカンで実物を見たし、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂で見たし、ボッティチェッリの「春」と「ヴィーナスの誕生」もフィレンツェのウフィツィ美術館で見たが、既にオリジナルを見たことある作品でもその時の感動がよみがえるし、まだオリジナルを見ていない作品は、オリジナルを見たい!という気分にさせてくれるので、オリジナルではないが、美術的、芸術的な愉悦は多いに得られると思った。
第二次世界大戦時に空襲により日本で失われた、背景がロイヤルブルーで描かれた、通称・芦屋のヒマワリと言われるゴッホの作品も復元されているし、レンブラントの自画像だけを十数個も飾った部屋があったり、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、修復前と修復後が対面に配置されて違いを感じることができるなど、大塚国際美術館でしかできない、見ることができないことが満載であった。
大塚国際美術館は駐車場から遠いため、駐車場からバスが出ている。それに乗って美術館まで行き、帰りは、またバスに乗って駐車場まで行くという流れであった。

9時30分から17時まで開館しており、月曜日が休館である。小中高生 540円、大学生 2160円、一般 3240円という料金であるが、一般の場合、コンビニなどで前売り券が3100円で販売されているので、行く前に買っておくと良い。

玄関から長いエスカレーターを上れば、スタート地点である地下3階となる。展示は、地下3階から地上2階まであり、はっきり言って1日ですべて見ることは難しいだろうと思われる。もちろん早足でいけば可能であるが。。。

大塚国際美術館では、ゴッホの描いた「ヒマワリ」の中でも第二次世界大戦の折に焼失し、二度とみることができない通称”芦屋のヒマワリ”を原寸大の陶板で再現している。

色も非常に鮮やかである。

タッチまで再現されており、凹凸に触れることもできる。

また、さまざまなギャラリートークもあってとても楽しく、事前知識がない人でも楽しめるようになっている。時間も30分から2時間と、さまざまでなかなか考えられている。

システィーナ礼拝堂の天井画も再現されている。実際にシスティーナ礼拝堂へ行ったことがある人ならわかると思うが、再現されているのは天井画のみで、システィーナ礼拝堂の壁部分にあるキリストの誕生から復活までの宗教画などはなかった。

美術館の中はこんな感じである。














興味があった作品については写真に撮ってきたので載せておく。1枚の絵として撮影したものもあれば、オリジナルでは絶対できない、近くによっての拡大写真なども撮ってみた。
































































































































今回の訪問で、すべて見ることはできず、現代あたりはほとんど見ることができなかった。もっとじっくり見たい作品もあるので、また機会を見つけて行ってみたいと思う。