ヒストリエ – 岩明 均 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)
岩明 均
講談社

『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から暖めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作だ。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネ スは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだった!

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書評・レビュー・感想

寄生獣で有名な岩明均さんによる日本人には、従来、あまりなじみの無かった歴史を扱う物語である。主人公は、紀元前300年代にマケドニア王国のアレクサンドロス大王に仕えた古代ギリシア人のエウメネスである。
Wikipedia – エウメネス

いかなる事情によってか、彼はカルディアを去り、マケドニアに身を寄せ、フィリッポス2世、アレクサンドロス3世に書記官として仕えた。その後、アレクサンドロスの東征の途上、ペルディッカスの後任として騎兵の指揮官に就任した。これ以前にも、書記官としてだけではなく、軍事面でもかなりの功績を挙げていたと考えられるが、彼の軍事面での活躍についてはほとんど分かっていない。

本作では、紀元前のオリエントを舞台にして、史実では不明の前半生に創作を加えて少年期からのエウメネスが描かれている。
マイナーな時代、マイナーな土地、マイナーな人物に焦点を当てている力作である。はじめは地味に感じるかもしれないが、読み進めいくうちにどんどんはまっていく、不思議な作品である。

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