急に「登記簿取ってきて!」と言われて慌てないための備忘録

【この記事の所要時間 : 約 4 分

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仕事やプライベートで「登記簿取ってきて!」というような依頼を受けることがあるが、登記簿を取ったことがない人はどこで、どうやったら取れるのかわからないことが多いかと思うので、ちょっとまとめてみた。

●そもそも登記簿とは?

登記簿とは、登記を記載する公の帳簿のことである。一般的に登記簿といえば、商業登記簿と不動産登記簿を意味する。商業登記簿は、会社の種類や所在、役員等の情報が記載されており、不動産登記簿は土地や建物の所在や広さ、所有者や担保状態等が記載されている。

●登記簿謄本の種類とは?

登記簿謄本(登記事項証明書)には現在事項証明書、履歴事項証明書、閉鎖事項証明書という3種類の事項証明書がある。
現在事項証明書は、登記簿謄本の交付申請をする時に、その時点で有効な登記事項だけが記載されている登記事項証明書のこと。
履歴事項証明書は、該当する会社の今までの登記の履歴が書かれている登記簿謄本のこと。ただし管轄法務局で編纂された履歴が記載されているもので、管轄が変わるとそこでその登記簿は閉鎖ということになる。
閉鎖事項証明書は、該当する会社等の登記簿が閉鎖されている場合、その閉鎖された会社等の登記事項証明書のこと。会社等が解散したときや、管轄を移動してその法務局から移転している場合の登記簿謄本である。

●登記簿はどこにあるのか?

登記簿は、法務省管轄の登記所(法務局)というお役所で管理されているので、手数料を払って登記事項の証明書を交付してもらうことができる。誰でも可能である。(商業登記法第10条第1項による)市役所で、個人の戸籍や住民票が管理され、その証明書を交付してもらうことができるのと似たようなものである。

●登記簿はどこで取得するのか?

基本は、登記所(法務局)へ行って申請書と手数料を支払うことで取得することができる。登記所(法務局)へ直接行く以外にも郵送やインターネットで取得することもできる。実際に取得するのは、登記簿ではなく、登記事項証明書(登記簿謄本、登記簿謄抄本)である。ちなみに、以前は、当該登記所(法務局)の管轄外の登記事項証明書は、管轄の登記所(法務局)に直接取りに行くか、郵送で請求する方法しかなかったが、登記事務のコンピュータ化によって、他の登記所(法務局)の管轄に属する登記に関する証明書もインターネットから取得できるようになっている。

●登記事項証明書と登記簿謄本(登記簿謄抄本)の違いとは?

登記をコンピュータで処理している登記所(法務局)では、登記事項はデジタルで記録されており、その内容を用紙に印刷し、証明したものが「登記事項証明書」である。
登記をコンピュータで処理していない登記所(法務局)では、登記事項を直接、登記用紙に記載しており、その用紙を複写し、証明したものが「登記簿謄本」である。
登記簿謄本登記簿謄抄本の違いは、謄本が、登記用紙の全部を謄写したものであり、抄本が、登記用紙の一部だけを謄写したものという違いである。
これら3つの書類は、名称が異なるだけで、どれも証明内容は同じである。

●インターネットで登記簿を取るには?

インターネットを利用して登記事項を確認するサービスは、以下の2つがある。それぞれ取得できるものが異なるため、利用目的にあったものを選択する必要がある。

サービス名 : 登記・供託オンライン申請システム
運営 : 法務省
内容 : 登記事項証明書の発行依頼
用途 : 官公庁や金融機関など第三者に提出する場合
証明力 : あり
手数料 : 1通につき500円
方法 : 手数料の入金確認後、郵送
URL : http://www.touki-kyoutaku-net.moj.go.jp/

サービス名 : 登記情報提供サービス
運営 : 一般財団法人 民事法務協会(法務省所管)
内容 : 登記情報のリアルタイム閲覧
用途 : 内容を自分で確認できればよい場合
証明力 : なし
手数料 : 337円
方法 : パソコンの画面上に即時表示
その他 : 電気通信回線による登記情報の提供に関する法律に基づき、第4条第1項の指定法人に民事法務協会がなっている
URL : http://www.touki.or.jp/

これであなたも「登記簿」が取れるはずだ!

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