千夜一夜物語 – まんがで読破 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

千夜一夜物語 (まんがで読破)
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イースト・プレス

奇異と驚嘆、教えに満ちたイスラム文学の最高峰!最愛の妻の不貞を目撃してしまったシャハリヤール王は、女性への不信感が募り毎晩処女を求めては翌朝には殺してしまうようになる。そんな王の惨行を止めるべく、シェハラザードは王に物語を語り始める…。中世のアラビアでうまれ、18世紀以降ヨーロッパをはじめ各地でベストセラーとなったイスラム文学の最高傑作を漫画化。

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書評・レビュー・感想

千夜一夜物語といえば、「アラビアンナイト」であるが、もともとこんな話だったとは知らなかった。
Wikipedia – 千夜一夜物語

妻の不貞を見て女性不信となったシャフリヤール王が、国の若い女性と一夜を過ごしては殺していたのを止めさせる為、大臣の娘シャハラザードが自ら王の元に嫁ぐ。そしてシャハラザードは千夜に渡って毎夜王に話をしては気を紛らわさせ、終に殺すのを止めさせたという物語が主軸となっている。話が佳境に入った所で「続きはまた明日」とシャハラザードが打ち切る為、王は次の話が聞きたくて別の女性に伽をさせるのを思い留まり、それが千夜続いたという。説話は、冒険商人たちをモデルにした架空の人物から、アッバース朝のカリフであるハールーン・アッ=ラシードや、その妃のズバイダのような実在の人物までが登場し、多彩な物語を繰り広げる。説話は様々な地域に起源をもち、中世のイスラム世界が生き生きと描き出されている。

226年から651年まで、イラン高原やメソポタミアなどを支配したサーサーン朝の王であるシャフリヤールが女性不信から毎晩処女を求めては翌朝に殺してしまうということを続けていた時に、大臣の娘であるシャハラザードが伽の際に語った物語(おとぎ話)が千夜一夜物語(アラビアンナイト)だということらしい。
このようにより小さな物語を埋め込んだ入れ子構造の物語といういわゆる「枠物語」の構成になっており、導入的な物語を「枠」として使うことによって、ばらばらの短編群を繋いだりそれらが物語られる場の状況を語ったりするような手法が取り入れられている。シャハラザードが語ったとされる千夜一夜物語というのは、中東地域で口伝えされていた話をまとめたものらしく、いまだに原点の存在が不明という不思議な物語である。そして、様々な国で千夜一夜物語が出版された結果、時代を経て、かなり脚色、編集されているとのこと。
なかなか面白かった。

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