ベルサイユのばら (5) – 池田 理代子 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

フランス人民は自由、平等、友愛を旗印に雄々しく立ち上がり、革命の焔は全土に燃え広がっていく。オスカルは衛兵隊を民衆側につけ、国王軍と闘う決心をする。激しい戦闘のさなか、アンドレが、次いでオスカルが銃弾に倒れた。1789年7月14日。バスティーユ陥落。民衆の勝利の歓声のなかでオスカルは静かに息絶えた。革命軍は、ベルサイユから国王一家をパリに移し監禁した。幽閉された王妃アントワネットの前にフェルゼンが現れた。革命の嵐の中で一瞬の生を悔いなく生きた恋人たちの物語。

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書評・レビュー・感想

最終巻である。
ついに勃発した革命。バスティーユが陥落するが、その戦闘でオスカルが戦死する。オスカルとアンドレが戦死し、あとは史実どおりの流れとなる。バスティーユ陥落ではあの有名な台詞が登場する。

リアンクール公 「バスティーユ牢獄が市民に奪われました!」
リアンクール公 「司令官ド・ローネー侯とパリ市長フレッセル氏の首がおとされ町中のさらしものにされております!」
ルイ16世 「なんだって、そんなことをわざわざ・・・・。結局、ただの暴動ではないか」
リアンクール公 「いいえ陛下!革命でございまする!」

フランス革命後、ルイ16世一家はヴェルサイユ宮殿からパリのテュイルリー宮殿に身柄を移されるが、フェルゼンの力を借りて、フランスを脱走して兄レオポルト2世がいるオーストリアに助けを求めようと脱出計画を立てる。有名な「ヴァレンヌ事件」である。
このヴァレンヌ事件による逃亡計画の失敗によりルイ16世とマリー・アントワネットの運命は断頭台へと一直線に進むことになる。
ヴァレンヌ事件後、ルイ16世、マリー・アントワネット、娘のマリー・テレーズ、息子のルイ・シャルル、ルイ16世の妹エリザベート王女の国王一家はタンプル塔に幽閉されることになる。
その後の展開は歴史のとおりであるが、ルイ16世、マリー・アントワネット、エリザベートは断頭台で斬首、ルイ・シャルルは獄死、唯一マリー・テレーズだけが生き残り、天寿を全うする。
歴史も学べる「ベルサイユのばら」は非常に読み応えがあった。そしてオスカルという存在とフランス宮廷という環境が宝塚の舞台にぴったりである。宝塚の「ベルサイユのばら」を見てみたくなった。
「ベルサイユのばら」を読んでいて、手塚治の「りぼんの騎士」との類似性を感じることがあったが、サファイア王女とオスカルは男装の麗人という共通点はあるが、中身については異なる部分も多く、個人的にはサファイア王女よりもオスカルの方が感情移入できた。
少女マンガに抵抗感があって食わず嫌いしている人にも是非お勧めしたい作品である。

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