ベルサイユのばら (4) – 池田 理代子 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

黒い騎士ベルナールらの訴えでパリ民衆の悲惨な状態を知ったオスカルは、王宮守護の近衛隊を辞め、衛兵隊を志願した。貧しくすさんだ荒らくれ男たちと格闘の末、心を開かせ部隊を掌握したオスカルに、父の将軍は結婚話を持ちかける。1789年5月5日。僧侶、貴族、平民からなる三部会が開かれた。国王、貴族と平民議員の対立は激化し、革命の色を帯びていく。7月13日、衛兵隊にパリ出動命令が下った。オスカルは長年影のように添い、愛し続けてくれたアンドレの想いを受け入れる。出動前夜、永遠の愛を誓い二人は結ばれた。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

書評・レビュー・感想

第4巻では、ついにフランス革命が始まる。そして、オスカルとアンドレが結ばれる。この2つの出来事により本書「ベルサイユのばら」も一挙に佳境に突入する。
近衛連隊長としてマリー・アントワネットの護衛を務めていたオスカルであるが、フランス革命に際し民衆側に就き、バスティーユ襲撃に参加する。第4巻では、バスティーユ襲撃の際にアンドレが戦死するところまでが描かれる。
フランス革命では、三部会というのが大きなポイントになっている。当時のフランスの人口は2300万人、第一身分(僧侶)が12万人、第二身分(貴族)が40万人、残りが第三身分となっていた。全体のたった2%の第一身分と第二身分をあわせたおよそ50万人が特権を持ち、税金も免除されていたが、王権を制限するために第三身分も政治参加させる三部会の発足をルイ16世に認めさせたあたりから革命の火がともっていく。
もともとは、財政難に陥ったルイ16世がいままで免税となっていた貴族への税の取立てをはじめようとしたところから貴族の反発がはじまり、三部会発足という動きになっていくのであるが、三部会が発足してからは、当初主導権をにぎっていた貴族が、主導権を第三身分であるブルジョワジーに奪われていく。そしてそれがついには革命へとつながる。
貴族の反抗という当初は小さな事柄が、大ブルジョワジーの政治参加、小ブルジョワジーの加勢とどんどんと大きな流れとなり、ついに飢えた庶民や農民までもが一緒になって王政を葬り去ることになる。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告