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勝手気ままに自分の「感性」だけを頼りに絵画を鑑賞するのは見ていないことと同じ。時代背景や作家の人生、作品が持つメッセージ…一枚の絵に秘められた「物語」を知ることで、絵画の世界が無限に広がる。デューラー、レンブラント、モネ、ゴーギャン、ムンク…古今東西の名画を題材に、気鋭の美術史家が書き下ろしたユーモアとエスプリに富んだ美術エッセイ集。本書を読めば、これまで漫然と眺めていた絵画たちは急におしゃべりになり、時空を超えた美の回廊へとあなたを誘う。名画はあなたに何を語りかけるのだろう―。
書評・レビュー・感想
夜中に晩酌をしながら読むのにちょうどぴったりな西洋美術のウンチク本である。有名な画家についてのアレやコレやが述べられている。本書に登場する画家は、
・アルブレヒト・デューラー
・ピーテル・パウル・ルーベンス
・フランス・ハルス
・アンソニー・ヴァン・ダイク
・ヤーコプ・ヨルダーンス
・レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン
・ジャン・オノレ・フラゴナール
・クロード・モネ
・ポール・ゴーギャン
・エドヴァルド・ムンク
といった誰でも一度は耳にしたことがある巨匠ばかりである。
西洋美術が好きな人にとっては楽しい一冊である。やはり絵画を読み解くにはその絵画だけでなく、描いた画家についての知識や書かれた時代背景、絵の注文者と画家との関係などが必要であり、知れば知るほど深く読むことができる。
興味にある人には楽しい一冊。