クルマは家電量販店で買え! – 吉本 佳生 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

『スタバではグランデを買え!』の続編。モノやサービスの価格がどう決まっているのか、がわかる本。前著は、機会費用・取引コストを中心とした基本編で、本書はゲーム理論や政治・社会面の要因も踏まえた応用編。車の他にレストランの格安ランチ、パチンコや金取引で儲ける方法、大学の授業料や二酸化炭素排出権取引価格まで幅広い題材で、飽きずに経済の基礎が学べる。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

書評・レビュー・感想

自分のビジネスに活かすというよりは、「経済」エッセイとして読むのがいい本。
軽乗用車の税金が安いことで、コンパクトカーの本体価格が割安になっているとか、高く売れる客には高く売り、安くないと買わない客には安く売る価格差別とか、100円ショップとPB商品の安さの秘密など身近なものを取り上げて「経済」の仕組みというか世の中の仕組みをエッセイ風にしている。
1000円札のオークションが示す過当競争の例は、著者が勤める大学の学生に行った実験結果を根拠としているが、過当競争の例として知らなかったのでふむふむとなった。
医薬品メーカーを例にした大幅に安いライバル製品を相手にしない企業の話は、どこかで教訓にできるかもしれない内容のように感じた。その教訓とは、世間では先発薬がジェネリックよりも高い理由が間違って説明されていることが多いということである。このような勘違いを企業側として価格設定する際にしてはいけないなと思った。
即効性のない本ではあるが、経済風味のエッセイが読みたい時には読みやすい本だと思う。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告