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人は誰しも特別な映画を心に抱えて生きている―。呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画など、著者の心に爪あとを残した26本の作品を紹介。幼い頃に観たそれらの猟奇性やフェティシズムの源泉を紐解きながら、作品同士の繋がりや、のちの作品へ与えた影響を見出す。読んでから観るか、それとも観てから読むか。トラウマになること必至、映画好きのための一冊。
書評・レビュー・感想
著者が子供の頃にテレビや名画座などで見て、トラウマになった作品を取り上げている。面白いのは、そのほとんどが、DVD化されていないもので、映画マニアでもない限りは聞いたこともないようなものばかりというところである。本書を読んだ人が、「あーこれ面白そうだなあ。」と思っても観れない。。。。そういう意味でもトラウマになるかもしれない映画評である。
取り上げられているのは、以下の26作品である。
・バニー・レークは行方不明
・傷だらけのアイドル
・裸のジャングル
・肉体の悪魔
・尼僧ヨアンナ
・不意打ち
・愛と憎しみの伝説
・悪い種子
・恐怖の足跡
・コンバット 恐怖の人間狩り
・早春
・追想
・戦慄!昆虫パニック
・去年の夏
・不思議な世界
・マンディンゴ
・ロリ・マドンナ戦争
・ある戦慄
・わが青春のマリアンヌ
・妖精たちの森
・かもめの城
・かわいい毒草
・マドモアゼル
・質屋
・眼には眼を
・愛すれど心さびしく
探してみると、日本語訳版はあまりないが、そうでなければ意外とあるので、どうしても見たいなら見れなくもないという感じ。
是非とも見たいと思ったのは、次の5作品である。
・バニー・レークは行方不明
・悪い種子
・恐怖の足跡
・マンディンゴ
・マドモアゼル
著者本人の過去の体験についても一部触れられている箇所もあり、読み応えあり!
ちなみに本書の表紙になっているのは、「マドモアゼル」である。