名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 – 中野 京子 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

スイスの一豪族から大出世、列強のパワーバランスによって偶然ころがりこんだ神聖ローマ帝国皇帝の地位をバネに、以後、約六五〇年にわたり王朝として長命を保ったハプスブルク家。常にヨーロッパ史の中心に身を置きながら、歴史の荒波に翻弄され、その家系を生きる人間たちの運命は激しく揺さぶられ続けた。血の争いに明け暮れた皇帝、一途に愛を貫いた王妃、政治を顧みず錬金術にはまった王、母に見捨てられた英雄の息子、そして異国の地でギロチンにかけられた王妃―。過酷な運命と立ち向かい、また定めのまま従容と散っていったヒーロー、ヒロインたちは、どこまでも魅力的。彼らを描いた名画に寄り沿い、その波瀾万丈の物語をつむぐ。

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書評・レビュー・感想

いやーこれはヒット!
世界史には詳しくないが、絵画を読み解きながらヨーロッパの歴史を学べる最高の教養本である。これは歴史が好きな人と絵画が好きな人の両方をターゲットにできるすばらしい内容だと思う。
ハプスブルクについてはざっくりは知っていたが細かいところは知らなかったが、本書でかなり深く理解でき、より詳しく知りたいという興味をそそられた!歴史の流れをうまくつかむことができる。内容が非常に濃くてドラマティックである。
紹介されていたのは、以下の絵画である。

・「マクシミリアン一世」(1519) – アルブレヒト・デューラー
・「狂女フアナ」(1877) – フランシスコ・プラディーリャ
・「カール五世騎馬像」(1548) – ティツィアーノ・ヴィチェリオ
・「軍服姿のフェリペ皇太子」(1551頃) – ティツィアーノ・ヴィチェリオ
・「オルガス伯の埋葬」(1586頃) – エル・グレコ
・「ラス・メニーナス」(1656) – ディエゴ・ベラスケス
・「ウェルトゥムヌスとしてのルドルフ二世」(1591頃) – ジュゼッペ・アルチンボルド
・「フリードリヒ大王のフルート・コンサート」(1852) – アドルフ・メンツェル
・「マリー・アントワネットと子どもたち」(1787) – エリザベート・ヴィジェ=ルブラン
・「ローマ王(ライヒシュタット公)」(1818~1819) – トーマス・ローレンス
・「エリザベート皇后」(1865) – フランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルター
・「マクシミリアンの処刑」(1868) – エドゥアール・マネ

Wikipedia – ハプスブルク家

ハプスブルク家(ドイツ語: Haus Habsburg)は、現在のスイス領内に発祥したドイツ系の貴族の家系。古代ラテン人の有力貴族であるユリウス一門(カエサル家)の末裔を自称し、中世の血縁制度を利用した政略結婚により広大な領土を獲得、南ドイツを代表する大貴族に成長した。中世から20世紀初頭まで中部ヨーロッパで強大な勢力を誇り、オーストリア大公国、スペイン王国、ナポリ王国、トスカーナ大公国、ボヘミア王国、ハンガリー王国、オーストリア帝国(後にオーストリア=ハンガリー帝国)などの大公・国王・皇帝の家系となった。また、後半は形骸化していたとはいえ、ほぼドイツ全域を統べる神聖ローマ帝国(ドイツ帝国)の皇帝位を中世以来保持し、その解体後もオーストリアがドイツ連邦議長を独占したため、ビスマルクによる統一ドイツ帝国から排除されるまで、形式的には全ドイツ人の君主であった。ヨーロッパ随一の名門王家と言われている。

すばらしい良書!

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