海鳴りやまず ― 八丈流人群像 – 藤井 素介 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

江戸時代、八丈島は配流の島だった。延べ千八百人を超す流人のなかには理不尽な施政の犠牲者も数多い。文化十四年、斎藤守孝は流罪となった父の付き添いとして渡島した。以来赦免となるまでの二十五年間、閉塞された島で展開する愛憎の日々を抱擁力豊かな筆致でつづる傑作長編。第四回時代小説大賞受賞作。

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書評・レビュー・感想

八丈島は流人の島とも呼ばれているが、さまざまな八丈島の本を読み、八丈島の小説を読みたくなって購入したのが本書である。
過去に読んだ八丈島に関する本は以下の通りである。
 ・海嘯―逸と富蔵の八丈島
 ・るにんせん
 ・[映画] るにん – RUNIN banished
 ・流されて八丈島―マンガ家、島にゆく
 ・流されて八丈島~おたくマンガ家のテンパり島生活
 ・流されて八丈島 – マンガ家、島にゆく 5年め!
 ・宇喜多秀家
本書では八丈島の有名人である近藤富蔵や佐原喜三郎なども登場し、なかなか面白い物語となっていた。八丈島の物語の場合、たいてい主人公は流人であるが、本書では流人の父親に付き添いとしてついてきた少年が八丈島で大人へとなっている成長譚ともなっており、より味わい深かった。
本作は時代小説大賞受賞作であるが、ほかの受賞作も読んでみたくなった。
Wikipedia – 時代小説大賞

時代小説大賞(じだいしょうせつたいしょう)は、1990年から1999年にかけて講談社の主催により行われた公募新人文学賞である。第10回をもって終了した。受賞者には賞金1000万円が授与され、受賞作は講談社より刊行、また朝日放送によりテレビドラマ化され、全国ネットで放送された。
受賞作一覧
第1回(1990年) 鳥越碧 「雁金屋草紙」
第2回(1991年) 羽太雄平 「本多の狐」
第3回(1992年) 吉村正一郎 「西鶴人情橋」
第4回(1993年) 藤井素介 「流人群像 坩堝の島」
第5回(1994年) 大久保智弘 「わが胸は蒼茫たり」
第6回(1995年) 中村勝行 「蘭と狗」
第7回(1996年) 乙川優三郎 「霧の橋」
第8回(1997年) 松井今朝子 「仲蔵狂乱」
第9回(1998年) 平山寿三郎 「東京城の夕映え」
第10回(1999年) 押川國秋 「八丁堀慕情・流刊の女」
選考委員
尾崎秀樹、津本陽、半村良、平岩弓枝、村松友視

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