★★★☆☆[映画] ハンニバル・ライジング – Hannibal Rising (レビュー・感想・解説・ネタバレ)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

1952年リトアニア。戦争で家族と死に別れ、記憶の一部を失ってしまったハンニバル・レクターは、ソ連の孤児院での厳しい制裁から逃れるため、唯一の血の繋がりを頼りに叔父の住むパリへと逃亡。そこでレクターは、後の彼の人格形成に影響を与えることになる、美しい日本女性との出会いを果たす。ある日、市場で彼女が侮辱を受けたことをきっかけに、彼の封印されていた闇の扉が開き、内なる狂気が葬り去られた記憶とともに目覚めていくのだった・・・。

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レビュー・感想・解説・ネタバレ

完全ネタばれなので、映画未視聴の方は、決して読まないように。

羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」に続くハンニバル・レクター博士シリーズの第四弾である。時間軸は、ハンニバル・ライジング→レッド・ドラゴン→羊たちの沈黙→ハンニバルという流れになっており、ハンニバル・ライジングは、ハンニバル・レクター博士の生い立ちからモンスターへ至る過程が描かれている。



レクター博士は、リトアニアの貴族の子として産まれており、ミーシャという妹がいる。しかし、第二次世界大戦におけるソ連軍とドイツ軍の戦いによって両親を失う。その後、隠れ家で残されたミーシャと暮すが、そこにやってきた対ドイツ協力者たちによって監禁される。その後に起こった出来事がレクター博士をモンスター(サイコキラー)にするキッカケとなる。



つまるところ、本作品は妹の復讐劇である。戦後、ソ連の孤児院に入れられていたレクター博士が頼ったのが、フランスにいる叔父だったが、彼はすでに故人となっており、未亡人である紫夫人(レディ・ムラサキ)に拾われ、一緒に暮らす。

この紫夫人は、日本人という設定であり、様々な日本文化をレクター博士へ教える役割をする。日本人としてはちょっと評価が難しいと言わざるを得ないが、ある程度仕方がないのかなとも思う。



紫夫人を侮辱した男の首を日本刀によって切り落としてから、狂人への道を歩み始める。レクター博士がモンスターとなるキッカケが日本文化であるかのような脚本は正直ちょっとどうなのかな?とも思った。

この頬当も以前のレクター博士シリーズからムリヤリこじつけた感がある。



その後、医学生となり、昔の封印された記憶が徐々に戻るにつれて、復讐を加速させていく。最後の復讐時に記憶が完全によみがえる。
そして、自分もミーシャの肉を食べていたことを思い出す。

それによって、ここで真のモンスターになったと言えるのだろう。



モンスターとしてのハンニバル・レクターが誕生していく様をスピード感のある映像で見せてくれるので楽しかったが、「羊たちの沈黙」のような深みがなかったように感じた。やはりシリーズものというのはなかなか難しく、第一弾を超えられないものなのかもしれない。

戦争がサイコキラーを作ったというメッセージなのかもしれないが、レクター博士の異常性をそれだけに単純化させるのはもったいないように思う。

脚本的にはツイストがなく、途中からは展開が読めてしまう点がちょっとつらかった。レクター博士の持つ人間離れした凄みが本作品後の世界から生まれるのかな?と正直思った。



アンソニー・ホプキンスが出ていない点もいまいちしっくりこない理由なのかもしれない。ただ、以前の3作品をすべて観ている人なら見ておいて損はないと思う。傑作「羊たちの沈黙」とは別物と考えよう!

予告編はこちらへ。

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