韓国 反日感情の正体 – 黒田 勝弘 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

韓国 反日感情の正体 (角川oneテーマ21)
黒田 勝弘
角川学芸出版

激化するように見える韓国人の反日行動だが、実際は「昼は反日、夜は親日」。昼間、公式の場で反日を叫んでいた人も、夜、懇親会や夕食会の場面では一変して、日本に対する親近感を語るのだ。なぜなのか?竹島の領有権や慰安婦問題など、激化するように見える韓国の反日行動などから、裏側にひそむ複雑な民族感情にせまる。在韓30年の日本人記者による緊急レポート。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

書評・レビュー・感想

著者は、在韓30年の産経新聞ソウル駐在特別記者兼論説委員である。
本書は、そんな知韓派による韓国論である。
 序章 : 反日風化と反日激化のナゾ
 第一章 : 反日無罪の系譜
 第二章 : 壮大な虚構としての慰安婦問題
 第三章 : 竹島は取り戻せるか?
 第四章 : 反日の効用
 第五章 : 反日はなぜ生まれてたのか?
 第六章 : 韓国人の歴史観は面白い
 第七章 : 日本隠しとウリジナル主義
 第八章 : 日本人が次々と”極右”に?
 第九章 : たかがビビンバ、されどビビンバ
 第十章 : 東日本大震災の新日・反日
 第十一章 : 韓国の反日と中国の反日
 第十二章 : 韓国の中の日本―統一教会と創価学会
在韓30年の著者がいうには、昔は「反日」などほとんどなかったようである。その転機が軍事政権から文民政権への移行だったとのこと。軍事政権時代は、反日は比較的弱く、文民政権時代は、反日が激しくなっているようである。
著者が指摘している韓国人の歴史観というのは日本人とは大きく異なっている。その韓国人の歴史観というものがどういったものであるかというと、「あった歴史」より「あるべき歴史」で考えるということらしい。つまり、民族あるいは、国家として「こうあるべきだった歴史」を前提に歴史を考え、記録しようとしているとのことで、これでは日本と韓国で歴史認識が一致することなどあり得ないだろう。
そして「あるべき歴史」のために「あった歴史」を消してしまうということが頻繁に起こり、また「あるべき歴史」のために歴史をねつ造することが起こる。その一つが慰安婦問題だと著者は指摘。これについてはまさにその通りだと感じた。歴史について、日本が歴史=「あった歴史」と考えるのに対して、韓国が歴史=「あるべき歴史」と考えているのであれば、歴史認識で一致しようと努力したり、歴史歪曲について謝罪したりする意味はない。「あるべき歴史」こそが、歴史歪曲であるからだ。
だが、そんな韓国に対して、著者は最後に以下のように述べている。

韓国は「反日があっても長居できる国」なのだ。いや、あの反日は日本にとっては当然、あってしかるべきものなのかもしれない。というのは、日本という国の韓国をはじめ国際社会における過去および現在あるいは未来の存在感の大きさを考えれば、それはあってもおかしくないのだ。それは堂々と(!)受け止めなければならない。われわれは韓国をふくめ国際社会での反日など日本に対する批判、非難、糾弾に出くわした場合、不愉快になり反発する。それは当然で気にせざるをえないけれど、ただ過敏になる必要はない。韓国の反日も「この程度で済んでいるのか」という考え方もできるのだ。日本という大きな存在に対し当然、ありうるものだと達観し、冷静に対応すればいいのである。

日本人は韓国に対して、「達観」しようということである。
まあそうなんだろうと個人的には思う。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です