恋文の技術 – 森見 登美彦 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

恋文の技術 (ポプラ文庫)
森見 登美彦
ポプラ社

京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。無聊を慰めるべく、文通修業と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。

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書評・レビュー・感想

拝啓
 閲覧者の皆様、shoulderです。「恋文の技術」という本を読み、多少感化され、こうして手紙風のエントリーを書いております。
 著者の名前は、第20回山本周五郎賞を受賞した「夜は短し歩けよ乙女」で知っていましたが、読むのは初めてです。本書は書簡集形式で書かれた小説ですが、はっきり言って私の「好み」です。
 手紙のやり取りによって、登場人物の人間関係を面白おかしく浮かび上がらせる手法や、とぼけた文章内に散りばめられた言葉の面白さなど、読みながら何度もニヤリとさせられました。
 本書内で著者自身でも書いているように、都合良すぎる展開等については、フィクションなのでまったく問題なしと考えます。内容が良ければ良んじゃないでしょうか。やはりなんといっても独特な文体と表現豊かな文章は、小説界の切込隊長(やまもといちろうさん)のような雰囲気ですね。この表現は、森見登美彦、山本一郎、両氏に失礼かもしれませんので、事前に謝っておきます。ごめんなさい。
 読んでいて楽しいし、すぐに引き込まれるし、読後感もいい。これは多くの人におススメしたい小説です。他の森見登美彦作品をもっと読んでみたい!そう思わされた小説でした。
 本書の主人公である守田一郎のような、おもしろおかしい手紙を書いてみたいとは思いますが、なかなか私の技術がそれを許しません。その技術がない人はこうしたおもしろい本を読んで楽しむのが分相応というものかもしれませんね。この「恋文の技術」の書評を読んで、何か有益なモノを得ようと考えている困った閲覧者の方々には、守田一郎が書いていた次の一文を噛みしめて頂きたいと思います。
 教訓を求めるな。
 それではごきげんよう。

草々頓首

 平成二十六年一月十四日 

技術のない書評初心者・shoulder

閲覧者様足下

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