「怖い絵」で人間を読む – 中野 京子 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)
中野 京子
日本放送出版協会

名画は語る。人間って、怖い……名匠ベラスケスの手による、一見かわいらしい王子の肖像画。しかし、その絵が生まれた“時代の眼”で見ていくと、人間心理の奥底に眠る「恐怖」の側面が浮かび上がる。悪意、呪縛、嫉妬、猜疑、傲慢、憤怒、淫欲、そして狂気……。カラー掲載の名画33点から見えてくる人間の本性とは??

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書評・レビュー・感想

中野京子の怖い絵シリーズや名画で読み解くシリーズとかぶっている部分も多くあるが、本書は、2010年にNHKで放送された「知る楽 探求この世界」のテキストを再編集・加筆したものである。
怖い絵シリーズや名画で読み解くシリーズを読んだ人でも十分楽しめるし、中野京子は初めて!という人はたぶん本書の一番のターゲットだろう。名画を通した世界史を学べる歴史書とも言える。
徳島県鳴門にある大塚国際美術館にはぜひ行ってみたいと思わされた!著者は大塚国際美術館について以下のように述べていた。

実はここにある西洋名画千余点は、全て原画を陶板に焼き付けて作った複製です。そう言うと、オリジナル至上主義の人から、見る価値なし、と答えがかえってきそうですが、まあ、ちょっと待ってください。私たちは音楽を聞く時、毎回コンサートに行くわけではなく、CDやラジオでも楽しむではありませんか。ここも同じです。居ながらにして、世界中の名作に触れる良い機会が得られます。しかもこのユニークな美術館のすごいところは、飾られた絵画が全て、オリジナルと同じサイズだということ。いわば私たちは、巨大な画集の中へ足を踏み入れるようなものなのです。バチカンのシスティナ礼拝堂を体感し、ゴヤが晩年引きこもった「聾者の家」の壁に描かれた十四点の「黒い絵」も、全て現実どおりの配置で見られます。

しかもこの「怖い絵」シリーズを読んだ人向けに、人気企画″怖い絵″ツアーというものもやっているみたい。

話題の美術エッセイ『怖い絵』、『怖い絵2』、『怖い絵3』(著者:中野京子さん/朝日出版社刊)に登場する名画を、背景に潜む様々な怖さとともに絵画を巡りながらご紹介するギャラリートークです。所要時間:1時間、定員20名(事前予約可)/参加無料(要入館料)、B3Fシスティーナ・ホール前に集合

これはぜひ行ってみたい!!

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