ルネサンスの名画はなぜこんなに面白いのか – 井出 洋一郎 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

日本人のイタリア美術好き、とくにルネサンス絵画への愛好はレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェリに留まらず、最近はペルジーノやラファエロの展覧会も開催され、いくつもの雑誌の特集にもなるほど本格的なものになっています。イタリアへの美術ツアーも最も頻繁に行われており、人気の都市はフィレンツェ、ローマ・ヴァティカンそして、ミラノ、ヴェネツィアの4つ。本書は、その4都市の主要な美術館や教会など見所を網羅した旅行に携帯できるルネサンス美術館ガイドであるとともに、ルネサンスと都市との関係にも踏み込み、読んで見ても楽しめるフルカラー文庫です。

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書評・レビュー・感想

名画はなぜこんなに面白いのかシリーズの第五弾である。
聖書の名画はなぜこんなに面白いのかギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか、ルーヴルの名画はなぜこんなに面白いのか、印象派の名画はなぜこんなに面白いのかに続き、今回はルネサンスが舞台である。
ルネサンスの名画を理解する非常にいい入門書であると思う。
第1章はフィレンツェ、第2章はヴァチカンとローマ、第3章はミラノ、第4章はヴェネツィアとなっており、それぞれにある美術館や博物館で見れる名画を紹介している。
本書で著者は、ルネサンス美術には、描線主義と人物が横並びの静止ポーズ、水平構図という要素があると述べている。ルネサンスの後のバロック絵画には、彩色主義と人物が重なり合う動的ポーズ、斜め構図という要素があると述べている。
ルネサンスの画家としては、ボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ティツィアーノ、コレッジョなどが有名であるが、本書では他にも様々な画家の絵が登場する。
聖母画を認めないプロテスタントという文章が出てきたので調べてみると、プロテスタントはマリア崇拝に厳しい態度を取っていることがわかった。キリスト教徒でないとよくわからない。
キリスト教のカトリック、プロテスタントの違いを簡単に教えて下さい

神と人間の仲介者が不要とするプロテスタントと、必要とするカトリック。偶像崇拝に厳しいプロテスタントと比較的寛容なカトリック。マリア崇拝に厳しいプロテスタントと、マリア崇敬であればべつにいいとするカトリック。牧師のプロテスタント。神父のカトリック。

なるほどね。
盛期ルネサンス

盛期ルネサンス(せいきるねさんす、英語:High Renaissance)は、美術史において、イタリアのルネサンス芸術の最盛期(1450年〜1527年)を指す言葉である。前期はメディチ家が支配するフィレンツェによるフィレンツェ派、後期はローマ教皇ユリウス2世による芸術家たちをパトロンとした時期で、活動の中心は、それまでのフィレンツェからローマに移った。このユリウス2世や、後のメディチ家出身の教皇レオ10世などはルネサンス教皇と呼ばれる。
盛期ルネサンスも、1520年のラファエロの死と1527年のローマ略奪によって終焉をもたらされた。16世紀イタリアでは、イタリア戦争がこの時代に頂点に達し、盛期ルネサンスはイタリアでの活力が失われ、同時にヨーロッパ諸国へと拡散していったのである。

ルネサンスの終わりは、1520年のラファエロの死と1527年のローマ略奪がきっかけになったようだ。これは、ローマ略奪にて、ローマに集まっていた文化人・芸術家が殺されたり、他の都市へ逃れたりし、また文化財が奪われ、教会なども破壊され、ルネサンス文化の中心だったローマが壊滅したためである。

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