★★★☆☆[映画] アウトレイジ ビヨンド – OUTRAGE BEYOND (レビュー・感想・解説・ネタバレ)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

関東と関西の巨大ヤクザ組織と警察組織が入り乱れる大抗争を描いたバイオレンスドラマ。関東の暴力団・山王会と関西の雄・花菱会とを対立させるため、刑事・片岡は、山王会を恨む男・大友を仮釈放させる。前作に引き続き監督は北野武。

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レビュー・感想・解説・ネタバレ

完全ネタばれなので、映画未視聴の方は、決して読まないように。

前作「アウトレイジ」の続編である。

本作のキャッチコピーは、「全員悪人 完結。一番悪い奴は誰だ?」である。次の続編を期待する意見もあるようだが、個人的にはこのキャッチコピーにあるようにこれで「完結」なんだと思う。



理由としては、前作と本作をセットで考えると円環構造(出発点が終着点であるようなシナリオ構造のこと)になっているからである。

前作からの悪人は、本作にて主人公の大友(ビートたけし)以外全員死んだ。しかしながら、ヤクザ組織やその対立構造、警察との関係など何も変わっていない。つまり繰り返しの世界である。本作で新しく出てきた花菱会の幹部や山王会の新しい執行部の運命も前作からの悪人たちと同じようなものであるということである。彼らもまた対立しあい、殺し合う。



円環構造の中にいる限り、「絶望」しかなく、円環構造から逃れるには、「死」しかない。北野武は本作の続編を円環構造を利用して、また新しい悪人たち(花菱会、山王会、コリアンマフィア等)が絶望していく姿を描くことは難しくないだろうが、結局は焼き直しにすぎないため、やらないだろうと思う。だからこれで完結なんだと思う。



本作では終始、狂言回し的な役割を担っていた刑事・片岡であるが、最後にコイツがやられることから見ると、彼がキャッチコピーの「一番悪い奴は誰だ?」の答えではないだろうか。



前作は、加瀬亮がいい味を出していたが、本作では塩見三省が非常にいい味を出していたと思う。迫力あったよ。

あとシナリオ的には、日本だけでなく、世界に向けて撮った作品であるため、前作で死んでいたと思われていた大友が、本作では生きていて・・・という部分は、キリストの復活をイメージしたのだろうし、復活した救世主は死なないので、大友はエレベータの中で撃たれても死ななかったし、悪人の中でも最後まで生き残ったのだろうと思われる。

前作と一緒に観たい作品である。

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