ワーク・シフト – リンダ グラットン (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する?
2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?ロンドン・ビジネススクールを中心とした、「働き方コンソーシアム」による、世界規模の研究が生々しく描き出す2025年のに働く人の日常。「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

書評・レビュー・感想

非常に読みやすい1冊。
ウィリアム・ギブスンの「未来はすでに訪れている。ただし、あらゆる場に等しく訪れているわけではない」という言葉がズシンとくる内容である。
本書のタイトルにもなっている「ワークシフト」が起こる要因として、著者は以下の5つをあげている。
 1.テクノロジーの進化
 2.グローバル化の進展
 3.人口構成の変化と長寿化
 4.社会の変化
 5.エネルギー・環境問題の深刻化
これらの要因が組み合わさった結果、ワークシフトが起こると述べている。
著者が要因として述べているものは、どのように見るかによってよくも悪くもとらえることができる。テクノロジーの進化にしてもグローバル化の進展にしても、それ自体はうれしいことだし、エキサイティングなことであるが、それに付随して起こることが良くないことにつながることもある。たとえば、のんびりとした時間を過ごすことが難しくなったり、回顧主義になったりということである。長寿化することは個人にとってはうれしいことだが、社会にとっては様々な問題を引き起こす。こういった過去の時代にはなかった矛盾を突きつけられる機会が増えるのだろうと思う。
ただ、現実として100年の業界寿命の中で30年の職業人生を考えればよかった時代から、10年、20年の業界寿命の中で50年の職業人生を考えなければならない時代へと変わっている。1つのことだけやっていればいい時代ではない。自分の職業人生の中で自分が磨いていたスキルが通用する業界が消える、またはニーズが大幅に落ちる場面が複数回訪れるだろう。それを好むか好まないかにかかわらず、ある分野の知識や技能を深めていき、やがて関連分野への移動や脱皮をしたり、まったく別の分野に飛び移る必要がでてくるのだと思う。
そんなの嫌だ!俺は、私は、ずっと同じことをして今の生活を維持したいんだ!と言う人もいるだろうが、世の中の流れというのはそうした個人の想いなど軽く吹き飛ばす力がある。「変わらないでいるためには、変わり続けなければいけない」ということを改めて認識させてくれる一冊である。
おススメ!

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です