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凄惨・残酷・非情・無惨で……甘美。心の底からゾッとする、名画の見方、教えます。読み終わった後、もう一度絵を観てください。ドガ描くプリマ・バレリーナが、ホガース描く幸せな家族の肖像画が、ブロンツィーノ描く『愛の寓意』が、一変します――名画にひそむ、心胆寒からしめる恐怖の物語。本書を読めば、絵画の見方が変わります。ティントレット『受胎告知』/ムンク『思春期』 /クノップフ『見捨てられた街』/ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』/ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』/ホルバイン『ヘンリー八世像』など、見れば見るほど怖くなる名作絵画20点。
書評・レビュー・感想
世界史の入門書または、美術鑑賞の入門書として非常に良書だと思う。ただ、利用されている図版が2ページにわたっていて非常に見づらいのはいかがなものかと思う。
絵画というものが、ギリシャ神話や旧約、新約聖書、歴史的史実、画家の生い立ちや背景などから読み取れることが多く、そういった絵画の読み解き方の解説とも言え、面白いウンチクによってよりb術鑑賞が楽しめるような内容となっている。歴史の匂いを感じながら知的興奮できる。
続編として、「怖い絵(2)」「怖い絵(3)」があるということなので、これも読んでみたい。
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■「怖い絵展」
東京会場:上野の森美術館
東京都台東区上野公園1-2
■会期:2017年10月7日(土)~12月17日(日)※会期中無休
■開館時間:午前10時~午後5時(※入場は閉館の30分前まで)
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