地方にこもる若者たち – 阿部 真大 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

都会と田舎の間に出現した、魅力的な地方都市。若者が地方での生活に感じる幸せと不安とは―?気鋭の社会学者が岡山での社会調査を元に描き出す、リアルな地方社会の現実と新しい日本の姿。

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書評・レビュー・感想

本書のタイトルを見た瞬間に思ったのは、「また例の格差本か?」ということであったが、読後、その印象が間違っていたことを痛感した。新しい視点で非常に面白い?内容となっている。
J-POPによる分析はよくわからなかった。論理性が欠けるというか説得力がないというか。。。
ただ、若者の地元志向を理解するには良い本だと思う。
その中で「ほどほどパラダイス」というのは言い得て妙。
中高年が考える「地方」「地元」は、現代の若者が考える「地方」「地元」とは大きく異なることがわかる。現代の若者が「ほどほどのシアワセ」を求めていることを示唆しているように思った。
以前読んだ、検証・地方がヘンだ!―地方がファスト風土化し、液状化している!では以下のように書かれていた。

地方に残る者というのは、基本的には学力的にあまりよくなかった人たちというケースが多いわけですが、そういう場合、ある種ヤンキー的な文化に根付いた者たちが地方に残っているというケースが往々にして生じます。彼らにとっては高校の付き合いがいちばん強いから、夫婦だけでなく一緒にいる親たちも同質の者たちが集まるという傾向が強くなります。一方、大学にいこうとする子供たちやいわゆる優秀といわれる子供たちは地方から出ていくことが多く、戻ってきてたとしてもそれまで地元にいた子供たちとはまったく切れたところでコミュニティを作る傾向があります。そうすると、同じ地方、同じ地区にいながらもコミュニティが二極化され、その影響が子供たちにも如実に現れる。

日本の地方で均質で、画一的で、無個性な風景がファストフードのようだということで、日本がファスト風土化していると指摘していた。
本書はどちらかと言えば、ファスト風土化している地方になぜ若者はとどまっているのか?についての著者の回答なんだと思う。

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