トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる – 宇野 隆史 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

日経レストラン本誌の人気連載の書籍化で、繁盛店経営者の宇野隆史氏が教える、誰もができる流行る店の作り方を掲載。宇野氏の基本的な考え方の下、自店をスタッフが独立するための経験値を積む訓練の場ととらえ、飲食店経営に役立つノウハウをOJTで学ばせています。 その内容は、小さな飲食店が大手や有力なライバルとの競争に打ち勝つために必要なメニュー戦略や接客、店主としての心構えにまで及びます。 本書は、その「小が大に勝つ」ために必要なノウハウを宇野氏の一人語りという形式で、分かりやすくまとめた1冊です。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

書評・レビュー・感想

飲食店をやるつもりがなくても、やってみたいなあと思わせてくれる本である。結構、共感できる部分があったので非常に読みやすかった。
ゼロから飲食店をやってみたい、将来は飲食店を経営したいという若い人向けの良書。マネジメントとしてもすぐれている部分が多数あった。
マーケティングという頭でっかちになりがちな事柄を身体で覚えさせて、しみつかせてから独立させるという教育方針もすばらしいと思う。マーケティングとは「価値の不等号を維持する」ことであるが、それを「お得感」と言い換えて、具体例とともに例示している。

店を作るときは、どんな店をやったら流行るかばかりを考えるんじゃなく、自分自身が心から楽しいと思える店をやる。それが、長く商売を続けていく基本だと思うよ。オレたちのような小さな店は、流行りを追いかけるんじゃなくて、飽きられることがない「普通の店」を目指すべきなんだよね。

どうすれば、リピーターになるか?を自分が客だったら?に置き換えていて、非常に実践的な入門書であると思う。飲食をやっていて最近、元気がない経営者や店長にもお勧め!

メニューを100円、200円下げるよりも、お客さんを楽しませて得したという気分にさせる。そうすれば、安い値段で勝負しなくても、お客さんはまた店に来てくれるはずだ。

大手企業が経営として飲食店をやるのではなく、個人が自分の生活のために飲食店をやる、その場合は勝ち方が書いてあり、こういう商売が好きな人にはいいアドバイスがいっぱいつまっていると思う。

お客さんを店に呼び込む効果的な販促方法というと、すぐチラシを考える人がいる。でも、オレたち小さな店の商売では、チラシなんて配ったってダメ。だって、考えてみてほしい。駅前で「ビールを半額にします」なんてチラシを配られても、どれだけの人が行くだろう?
たとえ来てくれても、チラシを店員に見せて割り引いてもらうだけだったら、店の人とのコミュニケーションなんて生まれない。そんなものに手間をかけるより、店に来てくれたお客さんのお酒のコップが空いたら、「オレ、この芋焼酎好きなんですよね。サービスするんで飲んでみて!」なんて注いでごらんよ。お客さんはその店、絶対いいと思うよね。これだって「半額」サービスだけど、チラシとは全く違うでしょ。

飲食店の接客、サービスというものを考えるきっかけになると思う一冊。
飲食店関係者へおススメ!

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です