黒テントの『森の直前の夜』を神楽坂で観た。

【この記事の所要時間 : 約 2 分

先日、黒テント演劇2作品の通し券を購入し、1枚は黒テントの『西埠頭』を神楽坂で観たで利用したので、もう1枚を、『森の直前の夜』で利用した。
『森の直前の夜』は、黒テントのメイン役者である斉藤晴彦氏の1人芝居である。
1人芝居って難しい芝居だと思う。
話芸としては、落語がそれの究極の形であると思うが、それだけに1人芝居しかしないし、その芸を突き詰めるような練習になる。その点、演劇の1人芝居は落語と異なる。
1人芝居の役者は、別に1人芝居だけをやるわけではなく、それ以外に、普通に複数の役者が出る芝居もするし、ミュージカルで歌を歌ったりもする。
そういう意味で、演劇の1人芝居は、演じ手にとっても、観客にとっても難しい芝居だと感じた。
コルテスの演劇って正直、難しいし、「わからない」。
だけど、昔から言われるように、「わからないもの」だけが演じるに値し、観るに値する。
今回、黒テントが上演した2作品「西埠頭」と「森の直前の夜」に出てくる主人公は、現代日本にはいない種類の人間である。それがよりわかりにくくしていたのかもしれない。
一番近いものが、ロマ(ジプシー)であったホームレスやストリートチルドレンであったりするのかもしれない。
日本では家族のホームレスや社会層として固定化されたホームレスがほぼいない。そして彼らが物乞いをするというのもあまりない。
近代以前ならほのぼのと暮らしていけた種類の人たちであり、近代という流れでめちゃくちゃにされた人たちである。そういう人たちを主人公に何かを演じる。
今はまだよくわからないが、心の奥に沈殿させておけば、何年、何十年後かになにかがわかるのかもしれないと思った。

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