ジブリの教科書1 – 風の谷のナウシカ – スタジオジブリ (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

凶暴な美しさを秘め、友愛を体現する唯一無二のヒロイン像と圧倒的なSF世界―1984年公開の映画『風の谷のナウシカ』は戦後のカルチャー史の中でも異彩を放つ作品だ。当時の制作現場の様子を伝える貴重なインタビューに加え、映画の魅力を立花隆、内田樹、満島ひかりら豪華執筆陣が読み解くジブリの教科書シリーズ第1弾。

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書評・レビュー・感想

風の谷のナウシカという作品だけでなく、ジブリ映画の製作現場の裏側について知ることができる本である。業界話ではあるが、一般人でも理解しやすいように書かれていた。
映画「風の谷のナウシカ」の制作にかかわった人たちのインタビューがあり、いろんな角度から見た映画「風の谷のナウシカ」がわかる。「風の谷のナウシカ」の解説は人それぞれのクセがあり、好みもあるが、こういった映画評を読むのも好きななのでなかなか楽しく読めた。
立花隆氏の宮崎駿評はなるほどなと思った。

はじめは好きだけど入り込むことは避けていたアニミズムの世界を素直に童心にかえって受け入れる(「となりのトトロ」)ところからはじまって、日本人の自然観の根底にあるアニミズムを見事に歴史的背景の中で形象化し(「もののけ姫」)、日本文化の基層にある精神のアニミズム世界をそれこそイマジネーションの大爆発と共に描き切った(「千と千尋の神隠し」)。この3つの作品は日本の映画史に残る三大作といってもいいと思うが、そのすべての入り口が「ナウシカ」だったということである。

ナウシカの映画化によって制作会社のトップクラフトから多くの人がいなくなり、名前だけの会社になったことで、宮崎駿が「監督は二度とやりたくない」といったエピソードは有名であるが、何か歴史に残るような偉業をなしていくというのは、友達をなくしていくということとセットなのかもしれないと感じた。コミック版のナウシカも途中からつらくて描きたくない状態だったらしいが、それでも描いていたのは何かに憑りつかれていたからかもしれない。
映画と原作マンガの違いなどよく知られた内容である。原作マンガを読んだのがかなり昔で記憶もおぼろげになっており、手元にもないため、この機会にもう一度読んでみたいので、以下の原作マンガ7巻セットを本書を読んだ後に注文した。

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