★★★☆☆[映画] ファミリー・ツリー – The Descendants (レビュー・感想・解説・ネタバレ)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

ファミリー・ツリー [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

ハワイ・オアフ島に生まれ育った弁護士のマット・キングは、美しい妻と二人の娘たちの四人で何不自由なく暮らしていた。ところが──ある日突然、ボート事故で妻が昏睡状態に陥ってしまう。さらに妻に恋人がいて、離婚を考えていたことが発覚するだけでなく、その秘密を長女までが知っていることに気付くのだった。折しもマットは、カメハメハ大王の血を引く先祖から受け継いだ広大な土地の行方について決断を迫られていた。売却すれば一族に巨額の富が入るが、大自然は失われる……究極の選択に頭を抱えていた。全く予期せぬ形で人生の転機を迎えたマットに突きつけられたいくつもの問いかけ。自らのルーツを見つめ直し、家族の絆を取り戻すためにマットが選んだ道とは──。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

レビュー・感想・解説・ネタバレ

完全ネタばれなので、映画未視聴の方は、決して読まないように。

原題の「The Descendants」とは、子孫とか末裔といった意味であるが、ジョージ・クルーニー演じる主人公のマット・キングは、カメハメハ大王の子孫であり、カウアイ島にある大きな土地の売却問題で悩んでいるという設定である。

本作品は、「現代版クレイマー、クレイマー」である。別居、離婚、子育て、医療といったアメリカの社会問題を題材としながら、父親失格だった男が突然シングルファーザーとなり、子供たちと一緒に困難を乗り越えながら父性を回復させていく父親の、家族の成長譚である。

妻・エリザベスの事故から突然発覚した浮気問題、そして妻に任せきりだった問題児の娘2人。先祖から受けついだ土地問題以外に突然、複数の家庭内問題が発覚し、四苦八苦するマット。娘たちとうまくコミュニケーションが取れず苛立ちを強めるが、間男との対決をきっかけに娘たちとコミュニケーションを深める。そして娘たちも心を開き、父親に信頼感をよせていく。

父親が子供にどう接すればいいのか?が描かれた作品となっている。本作品のメッセージは、できるだけ子供とたくさんの時間を一緒に過ごし、共同作業をしよう!ということであると思う。ラストは、家族3人でソファに座り、一枚の毛布を分け合い、デザートを食べ、一緒にテレビを見るシーンとなっている。親子の絆、家族の統合、父性の再生が見事にあらわされたシーンとなっている。

長女のアレックスの名前は、アレクサンドラであり、ギリシャ神話のアレクサンドロスに由来し、男たちを庇護する者、戦士を庇護する女神という意味がある。長女アレックスが父親の力となっていく役割を持っていることが暗示されている。

また妻のエリザベスの名前は、ヘブライ語で「神への絶対服従を誓う者」という意味があり、作品中、一言も発しないことから「神の意思」の象徴とも考えられる。そんな神の意思をきっかけにして、家族の絆を再生させていく物語になっているのかもしれない。

離婚や別居によってシングルマザーやシングルファーザーが増えているが、そんな1人で子育てをしている人へ向けた応援映画と言えるだろう。

娘を持つ親として考えさせられる映画だった。

ファミリー・ツリー (字幕版)

ファミリー・ツリー(日本語吹替版)

そんな「ファミリー・ツリー – The Descendants」の予告編は以下で見ることができる!



本作品と同じ父性の回復や家族の絆が描かれた1979年公開の「クレイマー、クレイマー – Kramer vs. Kramer」もおススメ!

クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション  [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

仕事第一の男テッドがある夜遅く帰宅すると、荷物をまとめた妻ジョアンナが彼を待ち受けていた。「誰かの娘や妻ではない自自身を見つけたい」と言い残し、彼女は去って行った。息子と二人残されたテッドは、失意のなか家事に奮闘。数々の失敗やケンカを乗り越えて父と子の間に深い絆が生まれた頃、息子の養育権を主張するジョアンナがテッドの許を訪れた。…。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です