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マンガ・ギリシア神話シリーズの第二巻である。目次は以下の通り。
1.アプロディテの結婚
2.セレネの恋人
3.エオスの誤算
4.アポロンの哀しみ
5.さまよえるイオ
6.日輪の子パエトン
7.クレタ王朝とエウロペ
8.ディオニュソス誕生
9.ギガンテス来襲
10.アテナイ建設
11.メドゥーサの悲劇
12.ゼウスの危機
●アプロディテの結婚
ヘパイストスの策略により、大神ゼウスとヘラの命により、ヘパイストスと結婚することになったアプロディテであるが、戦争の神である「アレス」と不倫。別れた後もアレスとアプロディテは子供をたくさん作ったというなんともなあという話である。アレスは、英語ではマーズ=火星の意味であり、火星が赤みがかっているので血の色を思わせ、命名されたらしい。
●セレネの恋人
セレネとは月の神であるが、ある羊飼いの美男子エンデュミオンに恋をし、人間であるエンデュミオンが、年を取らないように、ゼウスに永遠の若さを与えるように依頼し、眠ったままのエンデュミオンを愛し続けたというエピソードである。
●エオスの誤算
エオスは曙の神であるが、セレネと同じように人間・ティトノスに恋をしたが、セレネとは違い、ゼウスに永遠の命を依頼した。だが、ゼウスは永遠の命は約束したが、不老は約束しなかった。エオスはティトノスを置き去りにし、ティトノスはとうとうセミに姿を変えてしまったというエピソードである。
●アポロンの哀しみ
理性の神であるアポロンが、エロスの矢によって狩りと純潔の神であり双子の妹であるアルテミスに仕える「ダプネ」に恋をするが、エロスによってアポロンを嫌う矢を受けたダプネはアポロンから逃げる。そして捕まるその瞬間に月桂樹へと変わり、純潔を守る。絵画や彫刻などでよく使われるエピソードでもある。
※エロスはラテン名クピド、英語名キューピットである。
●さまよえるイオ
大神・ゼウスはイオを見初め、雲にまぎれて襲うが、妻のヘラに見つかり、イオを牛に変える。その牛をヘラは100の目を持つアルゴスに寝ずの番をするように命令する。ゼウスから依頼されたヘルメスがアルゴスを倒すが、アルゴスを不憫に思ったヘラは、アルゴスの目を自分の鳥に移植する。これがクジャクであり、絵画などにおいては、クジャクはヘラの目印となった。
●日輪の子パエトン
太陽の神・ヘリオスの子供であるパエトンは、父から1日だけ太陽の馬車を借りる。しかし、馬車が暴走し、地上に異常事態が起こる事態となり大神・ゼウスによって殺される。アフリカの人々が黒人になったのも砂漠ができたのもこのときのパエトンの事件がきっかけと呼ばれているらしい。なんか人種差別的にヤバい気がするなあ。。。。
●クレタ王朝とエウロペ
大神・ゼウスが牛に変身して、王女であるエウロペを拉致するエピソードである。そんなエウロペが産んだ子供がクレタ島へ上陸し、王朝を築いたという。エウロペとはヨーロッパの語源と言われている。
●ディオニュソス誕生
またまた大神・ゼウスの浮気のよって、酒の神であるディオニュソスが生まれるというエピソードである。
●ギガンテス来襲
ウラノスの血から生まれたギガスたちがゼウスたちオリュンポス神族を襲ってきたエピソードである。オリュンポス神族だけでは対抗できずに、人間界の勇者・ヘラクレスの力を借りて、ギガスたちを退治した。
●メドゥーサの悲劇
戦いの神・アテナを貶した罪によって、メドゥーサは髪を蛇に、顔を見たものを恐怖のあまり石になってしまう顔に変えられてしまうエピソードである。メドゥーサはゴルゴン3姉妹の1人で唯一、豊な髪ときれいな顔を持っていたが、これで同じような容姿となってしまう。