オリュンポスの神々―マンガ・ギリシア神話〈1〉

【この記事の所要時間 : 約 5 分

ヨーロッパ文明の一つの原点となるギリシア神話全話を大家・里中満智子が流麗なタッチでコミック化。
ギリシア神話をマンガでお手軽に知っておくにはすばらしくイイ本だと思う。目次は以下の通り。
 1.神々の誕生
 2.ゼウス誕生
 3.オリュンポス山
 4.若き神々たち
 5.プロメテウスの火
 6.パンドラ
 7.大洪水

●神々の誕生

混沌(カオス)からガイア(大地)が生まれ、ガイアは自らが落としたウラノスと交わり、ティタン神族という巨大な神々を生み出した。その中にクロノスがいた。クロノスはガイアの願いにより、ウラノスを討ち、海に落ちた性器が波にもまれ、泡を生み、そして生まれたのが美の女神・アプロディテだった。この様子は、ウフィツィ美術館のボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」で見た。
様々な神々が生まれていき、名前は覚えきれない。ギリシアだけでなく、そのほかの地域の神話や伝説があわさってできたのがギリシア神話なので、土着の神がそうした様々な神になったのだろうと思われる。

●ゼウス誕生

ウラノスに変わり、大神となったクロノスはガイアから自分の子から裏切られるとの予言を受け、生まれた子供を食べていた。そんなクロノスにレアは子供と石と交換して、なんとか子供を生き残らせた。その子供が次の大神であるゼウスである。

●オリュンポス山

本書「オリュンポスの神々」は、ある意味、ゼウスの物語である。ゼウスたち一族はオリュンポス神族と言われており、のちに前の支配者であるティタン神族と争うことになる。この戦いで、ゼウスたちは、のちにそれぞれの目印となるものを得ることになり、その目印は、絵画にてセットで表現されることで、どの神か?を表すことにつながる。
稲妻が「ゼウス」、三又の鉾が「ポセイドン」、姿を消す兜が「ハデス」である。この戦いに勝った彼らは、ゼウスが天地、ポセイドンが海、ハデスが冥界を治めることになる。

●若き神々たち

大神となったゼウスは、自分好みの女を見つけては子供を産ませることになる。ただ、ゼウスの正妻である「ヘラ」は大神であるゼウスには逆らえないので、相手の女にいじわるをすることになる。ティタン神族の「レト」もその1人であり、ゼウスとレトから生まれた双子が、「アポロン」と「アルテミス」である。アポロンは理性の神であり、アルテミスは狩りと純潔の神である。
天空が落ちてこないように支え続ける罰を受けていた先の戦でクロノス派だった「アトラス」の娘である「マイア」もゼウスは身ごもらせる。生まれたのが「ヘルメス」であり、旅の神である。

●プロメテウスの火

人間を作り、人間に火を与えたといわれる「プロメテウス」も出てくる。彼はゼウスを騙した罰を受け、3万年の間、肝臓をゼウスの使いである大鷲に毎日ついばまれることになる。プロメテウスの火は、人間に自立をもたらしたが、その延長線上には「原子力」がある。よって3.11の福島原発の事故などは「プロメテウスの罠」とも呼ばれている。

●パンドラ

男ばかりの人間界に女を送ったのも大神・ゼウスであった。ゼウスは息子の「ヘパイストス」に人間の女を作らせ、命を吹き込んだ。それが「パンドラ」である。神は自らの姿に似せて人間を作ったと言われている。そして、神々の世界にもあった様々な苦難をも人間に与えた。そんな苦悩がパンドラの箱(パンドラの壺)に入っていた。パンドラの箱は有名なエピソードであり、知っている人も多いと思う。

●大洪水

横暴な人間に腹を立てた大神・ゼウスが人間を亡ぼすために起こしたのが大洪水である。その大洪水から生き残ったのが新しい人間の祖先になったといわれており、なんだか旧約聖書の「ノアの箱舟」に似ている気がしたが、神話とはさまざまなエピソードの寄せ集めであるのでそんなものなのかもしれない。

●惑星と神々の名前

惑星には神々の名前が付けられており、日本人がよく知っている英語名にはそれに対応するラテン名とギリシア名があり、本書の中で出てくる神々は、ギリシア名で呼ばれている。
 惑星名 – ギリシア名 – ラテン名 – 英語名
 水星 – ヘルメス – メルクリウス – マーキュリー
 金星 – アプロディテ – ウェヌス – ヴィーナス
 地球 – ガイア – テルス – アース
 火星 – アレス – マルス – マーズ
 木星 – ゼウス – ユピテル – ジュピター
 土星 – クロノス – サトゥルヌス – サターン
 天王星 – ウラノス – ウラヌス – ジュラナス
 海王星 – ポセイドン – ネプトゥヌス – ネプチューン
 冥王星 – ハデス – プルート – プルートゥ

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