ゴルフのルール – コース独自のローカルルール(最近の事例)

【この記事の所要時間 : 約 4 分

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2013年3月26日(火)~31日(日)に行われたLPGAの「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で優勝した堀奈津佳選手の特別規則の誤認騒動&無罰裁定問題はゴルフ関係者の間では大きな話題となった。
問題となったのは、「コース独自のローカルルール」である。
29日(金) と30日(土) の予選ラウンド2日間は、コースコンディション不良のため、フェアウェイ、ラフでも無罰にてボールを拾い上げてドロを拭く事ができる「特別ルール」が適用されていた。
ボールはリプレース(ピックアップした元の位置に戻すこと)しなければならなかったが、競技委員会の説明不備もあり、堀奈津佳選手は6インチ以内に動かしていい「プリファードライ(preferred lies)」と勘違していたと同門の諸見里しのぶ選手からの指摘もあり、LPGAに自ら申告した。申告によると、初日に5、6回プリファードライを適用し、2日目はドロがつくことなくノータッチでプレーしたとのこと。
この申告についてLPGAは対応を協議し、選手に配布された特別ルールの説明に“元の位置にリプレース”するという文言が無く、また堀選手にルールを悪用する意思が無かったことから罰則なしの無罰裁定とした。
しかし、この無罰裁定について選手から不満の声が挙がったことで、最終日である翌日31日(日)のの朝、スタート前に緊急ミーティングが行われ、LPGAは選手に経緯を説明し、小林浩美会長が謝罪したが、スタート時間の関係から十分な話し合いをする時間がないため4月2日に改めて説明会を開くことになった。
そして、4月2日では、集まった約50人の選手たちにLPGAが謝罪した後、当事者の堀選手と同伴競技者である青山加織選手、福島浩子選手が経緯を説明し、質疑応答を実施。小林浩美会長は「不備なルールを出してしまった協会側の完全なミス。迷惑をかけてしまったことを謝罪しました。裁定に関しては、納得してもらっていると思う。次に進むためにクリアにした。事実を洗い出して、処分と再発防止策を検討、決定したい」という声明を発表した。
今回問題となった「プリファードライ」というローカルルールは以下の通りである。
ゴルフ用語 – プリファードライ

 荒天などの影響で、コース状況が著しく悪い場合、コースが「無罰でボールを拾い上げて汚れを拭き、状況のいい場所にプレースしていい」という趣旨のローカルルールを設定することがある。これを「プリファードライ(preferred lies)」、または「ウィンタールール(winter rule)」という。
 プリファードライが設定される状況について、明確な規定はない。あくまでもコース(クラブ、委員会、または競技主催責任者)の判断に任される。プレースする位置は、もとの場所から6インチ以内というのが一般的だが、この範囲についてもコースの判断にゆだねられている。
 ただし、ピックアップする前に必ずマークをすることと、プレースは1度だけ(指が離れたら即インプレーとみなされる)ということが、ルールの「ローカルルールの参考例」中に記載されている。また、プリファードライが適用されるのは、通常フェアウェイにボールがある場合のみである。
 ちなみに、プリファードライはルールの全34項の中には規定されておらず、あくまでもローカルルールの一種としてのみ存在する。同じようなルールには、「ワンボールルール」(競技中に1種類のボールしか使ってはいけないというルール)や、競技中のカートの使用を制限するルールがある。

今回、このような騒動になったのは、この「プリファードライ」が、正式なルールにはない独自ルール(ローカルルール)であったためかと思われる。
ゴルフにおいては、ルールブックスにのっていないコース独自のローカルルールが適用されることも多い。競技ゴルファーはこの点にも注意を払う必要がある。

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