激安エアラインの時代 – 杉浦 一機 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

成田‐福岡間や大阪‐札幌間の運賃が、わずか三八〇〇円。こんな時代を、いったい誰が想像しただろうか?そもそも「なぜ安くできるのか」、「本当に安全なのか」。激安航空の「からくり」に迫るとともに、それを可能にした航空自由化の道のりを振り返り、来る「アジア大航空時代」を展望する。

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書評・レビュー・感想

最近は激安運賃の飛行機が増えたが、それがどういった流れの中にあるのか?これからどういう方向に進むのか?について書かれた非常にまとまった一冊である。
LCC(ローコストキャリア)と呼ばれる空飛ぶ黒船が、閉鎖的だった日本の空をこじ開ける物語でもある。LCCの代表格であるエアアジアのCEOは「フライト1時間当たり1座席を30ドルで運べる」と述べている。LCCは安いというイメージしかなかったが、最後に売れ残りを処分価格で売るのではなく、事前にコンピュータで売れ残りを想定して最初に誘い水となる価格で販売するという手法をとっていて、サービスはアラカルト方式にすることによって基本料金を下げている。
スカイマークなどもLCCの1つと思っていたが、コスト構造上、LCCではなく、日本独自の格安社という位置づけのようである。

■レガシーキャリア(有償座席キロ当たりコスト – 12~13円)
 ・ JAL
 ・ ANA
■格安社(有償座席キロ当たりコスト – 8円)
 ・ スカイマーク
 ・ エア・ドゥ(ANA傘下)
 ・ スカイネットアジア(ANA傘下)
 ・ スターフライヤー(ANA傘下)
■LCC(有償座席キロ当たりコスト – 3~4円)
 ・ エアアジア(ANA提携)
 ・ ジェットスター(JAL提携)
 ・ ピーチ(ANA子会社)

コスト構造で一番重要なのが、有償座席キロ(1座席を1キロ輸送)当たりのコストである。スカイマークなどがLCCでないことはこの数字から明らかである。
日本ではまだ本格的なLCCを一般人に普及しているとはいいがたい。今はちょうど過渡期なのかもしれず、世界で戦うLCCとANAやJALは提携している。ANAは、マレーシアのLCCであるエアアジアと提携し、JALは、オーストラリアのLCCであるジェットスターと提携している。
今後、この空の戦いは非常に厳しいものになりそうである。利用者の1人としては楽しみである。

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