間違いだらけの学習論 – 西林 克彦 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

間違いだらけの学習論 せっかく覚えた歴史年表,三角関数,英単語も受験をすぎればすっかり忘れてしまうのはなぜ? 教師や親が皆信奉している学習論のどこが間違っているのか? 効果的に学習して使える知識を獲得する方法は何か? 認知心理学からの革命的な批判と提言。

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書評・レビュー・感想

記憶術を無意味な材料を有意味化する方法として定義し、有意味化することによってどれくらい学習が進むかについて述べられている。

たとえば、「眠い男が水差しを持っていた」「太った男が錠を買った」といったような、ある特定の特徴を持った男が、ある行動をする文をいくつか記憶させるという実験では、このような文をいくつも覚えさせられると、被験者は、どの男が何をしたのだったかがわからなくなってきます。ある特徴を持った男とその行動との間に必然性がないわけですから、丸暗記するしかないのですが、なかなか暗記できるものではありません。しかし、「眠い男がコーヒーメーカーに水を入れるために水差しを持っていた」「太った男が冷蔵庫の扉に錠を買った」という文だと、男の特徴と行動との間に、それなりの必然性が付け加えられ、暗記しやすくなります。このように必然性をつけ加える作業は「緻密化(elaboration)」と呼ばれ、これを行うことによって、記憶は飛躍的に上昇します。

なかなか面白い学習論なので、学生の方ならば、一度目を通しておくとよいかと思う。

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