あなたの勉強法はどこがいけないのか? – 西林 克彦 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

いまの勉強を、どうすれば未来に活かすことができるか。小学校から高校までで学ぶ算数(数学)や国語などを例に、認知心理学の観点から「できる」人の知識を自分のものにする勉強法を紹介する。

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書評・レビュー・感想

わかりやすい、良書だと思う。
多くの人がやればある程度できるのに、できないと最初から決めてかかる理由について以下のように述べられている。

自分が「できない」という事実に直面するのが、いやなのです。「できない」かもしれないので、逃げ腰になるのです。他人に対する見栄もあるかもしれません。バカに見えはしないかと考えてしまうといったこともあるでしょう。しかし、他人が見ていなくても、自分が「できない」という事実に直面するのはいやでしょう。自分自身の無能力を意識させられることになる場面は避けたいのです。

これはまさにその通りだと思った。必要以上に臆病になるのが苦手意識だと思う。これに対する処方箋として、「できない理由」を自分の一般的な能力(頭が悪いとか暗記が不得意とか)のせいではなく、問題解決に必要なある知識のほんの一部が足りないだけだとわかることだと著者は書いている。
問題解決に必要なある知識のほんの一部が足りないだけだとわかるためには、「できない」理由を知ることが大切であると。その例として面積を求める問題で説明している。これがわかりやすかった。応用問題は公式を知っているだけでは解けない問題であり、応用問題が解けないのは公式を知らないからではなく、公式以外の補助知識が足らないからであることを説明している。応用問題ができなくても、「できない」理由がはっきりしていれば、苦手意識を持たずに済む。別に自分には応用力や思考力といった漠然として能力がないのではないか?といった心配をしなくて済む。確かにそうだ!
暗記方法については、機械的な暗記と関連づけた暗記を例を取り出して説明している。これもまたわかりやすい!著者は以下のように述べている。

勉強法を考える時、量は気にしなくていいと言っても言い過ぎではありません。量にこだわるよりも、既存知識が使えるかどうか、自分なりに関連がつくかということが大切です。

機械的な暗記よりも関連づけた暗記の方が覚えやすいのは、私たちは無意識のうちに既存知識を働かせて暗記しているからであり、学生の人や勉強法になやんでいる人には参考にしてほしいと思った。
すばらしい良書だと思う。

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