魔女 – 五十嵐 大介 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

魔女 第1集 (IKKI COMICS)
魔女 第1集 (IKKI COMICS)

posted with amazlet at 13.02.06
五十嵐 大介
小学館

強く、儚く、螺旋を描く満たされぬ想い。そして人々は未知なるものを求め、魂の世界へと誘われゆく…。幻想と恐怖が、大いなるイマジネーションによって解き放たれる連作短編。

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書評・レビュー・感想

この手の世界感が好きな人にはたまらない作品だろう。
絵の中に奥行が感じられる。
そのためか、これは週刊連載できるようなモノではなく、映画的な造りである。
民話をベースにしたストーリーとなっており、漫画家というよりは作家的である。現代的なモノへのアンチテーゼもあり、幻想的な世界感に包まれる。怨念や祈り、言霊、精霊など目には見えないが、古くから人間に大きな影響を与えてきたモノ、精神的なモノが具現化されている。
色や心の声が形となって聴こえたり、言葉や音が見えたりといった神秘的、超越的な様子を絵として見ることができる。これはLSDなどによるサイケデリックの疑似体験のようでもある。シャーマニズムなどの宗教的現象とLSDなどによるドラッグ体験が同じであるということを表しているのかもしれない。(実際、オウム真理教ではLSDの幻覚作用を利用した「イニシエーション」と呼ばれる修行(洗脳)が行われていた。)
アジア的な異教や精神文化への傾倒、都市文化の軽蔑、反戦、ナチュラリズムなど非常にヒッピー的、カウンターカルチャー的要素がある作品である。
宮崎駿的な感じだと思う人もいるかと思うが、宮崎駿のアニメーションこそ、アシッドムービー、ドラッグムービーである。似ているのは当然である。

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