大放浪―小野田少尉発見の旅 – 鈴木 紀夫 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

「フィリピン・ルバング島で、小野田さんを発見」一躍有名になった青年が1974年に著した放浪記。アジア・ヨーロッパ・アフリカ‥、そして小野田さんを訪ねてフィリピンへ。破天荒な冒険家が綴る記録は痛快。「次は雪男だ」と旅立ったまま姿を消した彼は、今どこにいるのだろうか。

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書評・レビュー・感想

先日、敗戦後30年間、フィリピン・ルバング島で戦い続けた元陸軍少尉・小野田寛郎さんの「わが回想のルバング島」を読んだ。第一発見者である鈴木紀夫さんがこの本の著者である。ルバング島で小野田さんに出会うまでの放浪記が書かれている。
読む前は以下のように考えていた。

鈴木紀夫さんは、植村直己さんのような冒険家の1人と考えてもいいかもしれない。

しかし、読んだ後の感想は違ったものとなった。
鈴木紀夫さんと植村直己さんはまったく違う。
極北に駆ける北極圏一万二千キロ北極点グリーンランド単独行などを読めば、植村直己さんは冒険に際して、最大限の準備と計画を持ち、現場では細心の注意を払いながら遂行している。
しかし、著者は計画もなく、準備もなく、行き当たりばったりである。当時のバックパッカーの多くがそうだったのかもしれないが、本書を読む限り、無思慮な無頼にしか思えなかった。様々な捜索隊が見つけられなかった小野田さんを見つけたのは、ラッキーパンチが当たっただけのようにしか思えない。
面白い冒険譚を期待していたのでちょっとがっかりした。
ただ、小野田さん発見に関する部分は、当事者にしかかけない情報(小野田さんも書けない)があり、読む価値はある。

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