個人的に電子書籍に求めたいもの

【この記事の所要時間 : 約 4 分

アマゾンKindleや楽天Koboのように電子書籍リーダーが今年になって発売され、電子書籍元年として巷では話題となっている。個人的には電子書籍に期待しているが、現在のところ、イマイチな部分や曖昧な部分を改善してほしいと思っている。とりあえず2点。
1.古本(デジタル古書)
紙の書籍では、新品を購入しても中古本(古本)を購入しても古本屋に売ることができる。ある意味、本は財産でもある。一方、電子書籍はどうだろうか?電子書籍は劣化しないため、新品と古本の違いがない。そのため出版社は絶対認めたくないだろうが、デジタル古書売買のシステムを構築してほしいと思う。「デジタル古書」という概念が欧州連合司法裁判所の判決により実現化される可能性がある。というサイトによると、

デジタル領域で出版社は「デジタル古書」という概念に反発してきた。出版社は電子書籍4 件を暗号化する際に極端な手法を採用しているので、もともとの購入者しかその電子書籍4 件を利用できない。自分が購入した電子書籍4 件を友人に譲渡しても、通常はもともと購入した時に利用したクレジットカード番号を要求されるので読むことができなかったりする。つい先日、欧州司法裁判所は「電子製品のライセンスは顧客間で再販可能」と表明した。今回、ドイツ人の裁判官がこの判決を下したことは、デジタル古書販売への可能性を開く突破口となるかもしれない。

というように可能性はあるし、ユーザーのニーズもあるのでデジタル古書の売買ができるような制度にしてもらいたいと思う。AVの動画配信の方法として有望視されたDVDトースター(DVDライターで焼くことができるデータ)が今ひとつ普及しないのは、中古として売れないからだという話を聞いた。というような話もあるので電子書籍の普及のためには必要なことだと思う。
2.電子書籍の貸与・贈与
紙の書籍では、一旦、自分が読んでしまったものを他人にあげたり、貸したりすることができるが、電子書籍ではどうなっているのだろうか?このあたりはよくわからないが、紙でできることは、電子書籍でもできるようにしてほしいと思う。電子貸本Rentaのような電子書籍のレンタル屋がすでにあるので、有料での貸与はできるようであるが、無償貸与または、無償贈与などもできるようにしてほしいと思う。
1のデジタル古書については、アマゾンや楽天などの電子書籍コンテンツ販売サイト上にて売買させ、その一定の料率を著作権料として徴収できる仕組みがあれば可能になるのではないだろうか?ぜひ期待したい。
上記は、紙の書籍が電子書籍よりメリットがあるものであるが、逆に電子書籍の方がメリットがあるものもある。こちらもとりあえず2点。
1.電子書籍は再販制度の適用外
紙の書籍は、「物」であるため再販制度の対象となるが、ネットワークを通じて配信される電子書籍は、「物」ではなく、「情報」として流通するため再販制度の対象外と言われている。つまり、電子書籍の価格を販売者がある程度コントロールできるということである。紙の書籍の小説などは、単行本を発売し、ある程度売れると数年後に文庫化することによってまた売れるというような仕組みがあるが、電子書籍ではリリースから数年後かに半額にするなどの対応ができる。またあまり売れなかったものを価格を下げて売るといったことが自由にできる点で電子書籍のメリットがあると思う。
2.電子書籍のレンタル
紙の書籍でもレンタルはあるが、物理的なモノが移動するので、送料がかかったり、手に入るまでに時間がかかったりする。電子書籍ならその点が圧倒的に有利である。漫画全巻一気読みといった行為が電子書籍のレンタルでは非常にカンタンかつ安くできるようになる点には期待している。
今後の電子書籍の普及には期待している!

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