オーデュボンの祈り – 伊坂 幸太郎 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞したデビュー作。

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書評・レビュー・感想

「どんな事件でも解決する名探偵が、何を考え出すかわかります?」
不思議な作家である。この作家の作品としては、以前に魔王終末のフールを読んだが、その時にも感じたことだが、人がたくさん死ぬにも関わらず、妙に明るい作品だということである。タイトル自体は、本作品のネタバレに関係があるので詳細に語ることはできないが、ふんわりとした温かい空気につつまれているような、そんな作品である。現実と非現実がグラデーションのように入り混じったファンタジー要素がそう感じさせるのかもしれない。
この作品の中では、複数のものがシンクロしている。名探偵と優午、リョコウバトと萩島、オーデュボンと優午、祖母と優午などである。それがどう小説の中で噛み合わさっているのかを楽しむ作品といってもいいかもしれない。読後感は悪くない。

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