「勉縮」のすすめ – 松山 幸雄 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

勉縮のすすめ (朝日文庫 ま 2-1)
松山 幸雄
朝日新聞社出版局

国家でも個人でも、長いことセクショナリズムにどっぷり使っていると、いろいろと欠陥が生まれる。第一に、自分の集団内部だけで気勢をあげたり、なぐさめあったりしているうちに、自己満足、自己陶酔にふけり、常に自分たちの集団のやることのみが正しいと思いこむ習慣がつくこと。第二に、相手の立場に身を置いて考えることができず、思いやりがなくなること。第三に、組織の利益を守るため、とあれば、国会で偽証するのも厭わないといった価値観の逆転、混乱がしばしば起こること。第四に、いたん島国の中に島国をつくると、今度はそれよりさらに小さな島国を作りたくなり、セクショナリズムがはたしなく細分化するおそれがある。組織が肥大化、非人間化し、従業員を歯車としてしか扱わない傾向が強まると、セクショナリズムはますますひどくなる。

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書評・レビュー・感想

本書の内容は、アメリカと日本を比べてアメリカのいいところはこれだ!というものが9割と逆が1割といった構成だった。作者は、戦争世代の朝日新聞のアメリカ特派員。実は、本書が書かれたのは1978年ということはすでに20年以上たっているわけだが、かかれいる内容は、最近でもよく言われていることなので、20年たってもたいして変わっていないとの感を強く受けた。
勉縮とは、受験勉強のようなものではなく、もっと良質な勉強をしろという意味での勉強縮小である。これもよく言われている。全体を通して言いたいことは、アメリカが優れているところは日本もしっかり取り入れようということらしい。
とりたてて新鮮味はなかったが、当時こういう論調が主流だったのかはよく知らないが、そうでなかったのだったら先見があったということだろうか。まあそんなたいそうなものでもなさそうだが。現在の「アメリカ論」を凝縮した感じである。ただ繰り返すようだが、新たな切り口で書いていたり、想像力をふくらませるようなものはなかった。
(過去ブログからの転載シリーズ)

本エントリーは、過去に運営していたブログから転載したものであり、一部書き直しならびに追記をしてあります。

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