たいがいにせえ – 岩井 三四二 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

たいがいにせえ (光文社時代小説文庫)
岩井 三四二
光文社

応仁の乱以来、三十三年も途絶えている祗園御霊会を復活すべく三左衛門は洛中を駆け回っていた。だが、協力を得られた町は半分ほど。さらに幕府と対峙する延暦寺からは横やりが。病に苦しむ孫から「祗園さんのお祭り、連れてって」とせがまれる三左衛門は、悪疫から都を救うための御霊会を復興出来るのか(「祗園祭に連れてって」)。降りかかる無理難題に挑む人々を描いた七つの短編。

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書評・レビュー・感想

過去に岩井三四二作品は、亀井琉球守難儀でござるはて、面妖などを読んだが、多くの主人公が歴史に埋もれた人たちであることであり、時代や状況に振り回され、途方にくれている内容となっている。
本書も同じで、生き残るために感情を押し殺して、無理難題に奮闘する姿は、現代社会で生きる人の多くが共感できるものとなっている。7つの短編のほとんどはシリアスであるが、ユーモラスな側面もあってとても楽しく読めた。
 ・祇園祭に連れてって
 ・一刻は千年
 ・大平寺殿のふしぎなる御くわだて
 ・信長の逃げ道
 ・バテレン船は沖を漕ぐ
 ・あまのかけ橋ふみならし
 ・迷惑太閤記
短編の中では、「信長の逃げ道」「バテレン船は沖を漕ぐ」「迷惑太閤記」が良かった。

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