絵画で学ぶ旧約聖書 – モーセ編

【この記事の所要時間 : 約 3 分


ヨセフによってカナンの土地からエジプトへ移住してきたイスラエル民族は、年々人数を増やしていく。すると、ヨセフの時代はエジプト王の庇護があったが、代替わりが進むにつれてエジプト内でイスラエル民族は疎まれ、迫害されるようになる。大人は強制労働に駆り出され、男の新生児はナイル川に捨てられることになった。そのような時にモーセは生まれる。
モーセを殺すことができない母は一計を案じ、籠に入れて葦の茂みを置いておくことにした。するとその場所は、エジプト王女が水浴びをしに来る場所だったため王女に発見され、かわいさのあまり拾って育ててもらえることなる。「赤ん坊モーセの発見」と言われるエピソードである。

モーセは宮中で育ち、成人するが、同族が過酷な労働を課せられている姿を見て心を痛める。ある日、モーセはあまりに苛酷にムチを打っているエジプト人を殺してしまう。それを人に見られていたため、モーセは逃げ出す。逃げ出した先で妻子を持つ。ある日、柴が燃えている光景を目にするが、不思議なことに炎はあるのに、柴は燃えていない。近づくと、神が現れ、モーセに「エジプト王と交渉し、イスラエル民族を解放させカナンの地へ移り住め」と啓示する。「モーセと燃える柴」というエピソードである。

神に従い、モーセはエジプト王と交渉し、さまざまな脅迫的奇跡を見せ、なんとかイスラエル民族の開放を約束させることに成功する。上の絵はその脅迫的奇跡の1つである杖を蛇に変える場面である。

開放されたイスラエル民族は、カナンに向けて出発するが、エジプト王が大軍を率いて追い打ちをかけてきた。その時、目の前の海が割れ、その道を通ってイスラエル民族は対岸へ渡るが、エジプト軍が海の中の道を進むと海は元に戻り、軍勢を溺れさせた。非常に有名な場面である。

カナンへの旅は苦難の連続であり、飢えと渇きで人々の中に不満が起こるが、モーセは神の指示に従い、食べ物を与える。これが神が約束して与えたパン、いわゆるマナだと言われている。薄い花びらの形をしていてかすかに甘く、保存がきかないものであるらしい。上記の絵は、そのマナを人々が集める様子を描いたものである。

数か月後、やっと「モーセと燃える柴」というエピソードがあったシナイ山に到着し、モーセはもう一度、神の啓示を受けるために1人で山へ登る。そこでモーセは、神から十戒を授かる。しかし、麓の人たちは、モーセが長らく帰ってこないことから、金の雄牛を作り、それを神として拝み始めた。下山してそれを知ったモーセは、激怒し牛を拝んだものを仲間に殺させる。

モーセはもう一度、山に登り、神を許しを請い、神の戒めを聞く。そして新たに十戒を刻んだ石版を与えられる。それを持って下山し、神の教えをさらに強力に訴えた。これが「モーセの十戒」のエピソードである。そして、十戒やその他の契約を神と取り結び、様々な掟をシナイ山の麓で学んで暮らした。それからしばらしくして目的のカナンへ出発したが、直前になってカナンへ攻め込むことにしり込みしたため神の怒りに触れ、40年間、カナン入りはお預けにされた。この間にモーセは後継者にヨシュアを選び、カナン入り直前に亡くなる。

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