人間関係ゲーム タテマエとホンネ – 頼藤 和寛 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 3 分

人間とは、すべて、物心両面における利益の最大化と損失の最小化を目指す。ただし、何を利益として、何を損失とするかは、趣味の領域で合理主義者を満足させるとは限らない。すべての人間関係は、与えられた条件のもとで、ペイしている。

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書評・レビュー・感想

人間社会にゲーム理論を展開する。

たとえば、すべての活動は、「動員競争」である。
政治活動の本質は、自分に地位と利益を保証してくれる人数の動員競争。
経済活動なら、買ってくれる人の動員競争。
学術活動なら、認めてくれる人の動員競争。
動員競争である限りは、餌が必要である。
実弾でもいいし、夢や理想でもいいわけ。
特に、タテマエはただだし、たくさんのバカがそれで動いてくれるわけだからなんといっても安上がりです。つきつめて利害に落ち着くものはすべてタテマエで重装備します。
結局、タテマエというのは、「おれのためじゃない」ということを主張するわけだけれど、そこで「おまえのためなんだ」というのは並の手である。「おまえのためでもない。もっと大きな目的のためだ。」とやると、相手にとってもタテマエになる。向こうも気がねなく乗って来れる。
ギブアンドテイク。大人ならだれでもわかりきっている原則で、問題はそれをどうスムーズに運ぶかでしょう。本来互恵的なゲームですから、表現ひとつでスムーズに運ぶはずです。ただ、それができないひとが案外多い。一言多かったり、威張ったり、恩着せがましかったり・・・ちょっとした配慮不足で、成る話が壊れます。

上司と部下の間におけるペイオフ
 ・上司が上司らしくすることによる
   利益:
    自尊心や経済的メリットを得る可能性を増やせる。
   損失:
    重責を負う。
 ・部下が部下らしくすることによる
   利益:
    軽い責任ですむ。
   損失:
    下位に甘んじることになる。
センチメンタルな人は読まないほうがいいかもしれないが、オススメ。人間の社会構造をホンネとタテマエという切り口で説明している。ゲーム理論を少しでもかじったことがある人ならなお面白いはず。
(過去ブログからの転載シリーズ)

本エントリーは、過去に運営していたブログから転載したものであり、一部書き直しならびに追記をしてあります。

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