呪いの時代 – 内田 樹 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

呪いの時代
内田 樹
新潮社

巷に溢れる、嫉妬や妬み、焦り―すべては自らにかけた「呪い」から始まった。他者へ祝福の言葉を贈ることこそが、自分を愛することになる―呪いを解く智恵は、ウチダ的“贈与論”にあり。まっとうな知性の使い方と時代を読む方程式を考える一冊。

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書評・レビュー・感想

「自分らしさイデオロギー」がもたらしたものの考察など随所に共感を覚える内容がいっぱいだった。「交換経済」から「贈与経済」という内田先生の提案は以前からブログなどで書かれていたが、「国民経済」を考えるとそういった「持ち出し」を考慮に入れたシステムにしていく必要があるのだろう。ユニクロのように「国民経済」とは真逆の方向性を志向する経営者は、内田先生の考えには同意しないだろうと思う。彼らにとって相互支援ネットワークなど何それ?という感じだろう。
3.11の大震災後、家族の大切さや親子の絆といったものをより深く感じる人が増えたという報道がされている。実際、その後に結婚するカップルが増えているらしい。結婚式場は予約でいっぱいで値引きの余地がないほどになっているらしく、式場カメラマンの来年以降の予定もびっしりらしい。
今年に起きた大震災は、日本人の考え方を大きく変えたと後世に言われるものになる予感がする。不況、災害、原発、政治不信といった日本の状況の中で、アラブの春と呼ばれるチュニジアのジャスミン革命、エジプト騒乱、リビアのカダフィ体制崩壊がおき、欧州債務問題によるギリシャ、イタリア、ポルトガルなどの国債急落によるEUパニック、アメリカ国債のデフォルト危機など世界情勢が大きく動いている年でもある。
その中で今後の世の中を考えていく上で読んでおく価値がある本と言える。

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