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書評・レビュー・感想
ニッポン放送が首都圏直下型地震を想定して作った地震対策本です。
首都圏に直下型地震が起こった場合の被害予想は、想定死者数約12,000人、想定負傷者数約210,000人ということで、結構きつい状況になりそうですね。
本書で初めて知りましたが、地下の揺れというのは、地上の約二分の一みたいですね。(日本地震再保険株式会社より)ということは、地下鉄に乗っている時はそれなりに安心みたい。
地下は核攻撃にも強いので、核と地震の両面の対策としては、都市の地下化というのはそれほど現実離れした話ではなさそう。
エレベーターは危険みたいで、想定では30万台がストップするらしく、ストップしてからの救出も地震発生時は時間がかかり、台数が多くなればエレベーターの中で長時間耐えるという事態もけっこうありそうなので、エレベーターにいるときに地震があればすぐにどこかの階で降りるというのがベストですね。
これまた意外な事実として「ガソリンスタンドは地震時に安全」らしい。
阪神大震災でもガソリンスタンドは1件も焼けることはなかったようで、耐火性、耐震性に優れた施設みたい。かなり意外。近くにガソリンスタンドがあれば、そこに避難するというのはアリ。
本書の内容としては、
・地震発生時
・地震発生直後
・10分後
・半日後
・警戒宣言
・情報収集
・連絡
・防災グッズ
・事前確認
・防災対策
上記10個のカテゴリの中に75の小カテゴリがあり、ひとつひとつが「教え」という形での情報提供になっている。
予防できること、準備できることを物心ともに用意しておこうと思った。
いろいろな地震対策本があると思うが、とりあえずこれ1冊買っておけば基本はおさえれる。
あとは、基本情報をもとに自分がどういうふうに行動するのかの指針だけを考えておけばいい。