現代思想のパフォーマンス – 難波江 和英,内田 樹 (書評・レビュー・感想)

【この記事の所要時間 : 約 2 分

「ある社会集団の固有の語法」、別の言い方をすれば、ある時代、ある集団のメンバーが「ごく自然に文章を書く」ときに固有の「書き方」、それを、バルトは「エクルチュール」と術語化した。
エクリチュールを選ぶということは、ある地方神を奉じるローカルな宗教に帰依することに似ている。この地方神は嫉妬深く、彼以外の神が分節する世界を許容しない。
エクリチュールは本質的に排他的でローカルな語法である。だから、エクリチュールのうちで思考し、表現しているかぎり、世界のある側面は組織的に見落とされ、ある種の主題は決して意識化されない。
「神話の檻」から脱出したいと望むならば、ひとつの記号からいかに多くの読み筋を掘り起こせるか、その記号が可能性として含んでいるカオス性・多義性をいかにして賦活するかということがさしあたりの課題として立てられることになる。これがバルトのテクスト論の基本的な構想である。

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書評・レビュー・感想

本書の目的は、現代思想の概説ではなく、現代思想をツールとして使いこなす技法を実演(パフォーマンス)することである。この1冊には、現代思想に貢献した6人の思想家について、案内編と解説編と実践編が含まれている。要再読。
(過去ブログからの転載シリーズ)

本エントリーは、過去に運営していたブログから転載したものであり、一部書き直しならびに追記をしてあります。

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